問題点は無いのか?アフリカマンゴノキが糖尿病を予防する?

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今、痩せると話題になっている新しい成分があります。それが、アフリカマンゴノキと呼ばれている果実から採取できるエキスです。

アフリカマンゴノキは、肥満体国とも言われる米国で大きな支持を獲得しており、近年日本国内でもこのアフリカマンゴノキを使用した製品が多く見受けられるようなってきています。この、アフリカマンゴノキ。

なんと、糖尿病の予防にもなるというのです。その事実は本当なのか、考えていきたいと思います。

アフリカマンゴノは痩せる?

アフリカマンゴノキは、熱帯地域に生息している高木で、果実はカタチからアフリカマンゴーという呼び名で呼ばれています。果実は菓子や食用油脂として使用されたり、化粧品としても利用されているため、実は日本国内でも馴染み深い食品のひとつと言えます。

しかし、近年アフリカマンゴノキの種子エキスを摂取することで、体重増加に関係すると言われているレプチンというホルモンの分泌が活性化し、食欲が抑えられ痩せるという報告があり話題に。

結果的に、サプリメントの主要成分などに使用され、米国で爆発的なダイエットサプリとして人気を博しているようです。

生活習慣病の予防に役立つ?

アフリカマンゴノキが注目されているのは、ただ痩せるということだけでなく、生活習慣病である糖尿病も予防できると言われているからです。

その理由が、前述したレプチンは肥大化していない状態の時にアディポネクチンというホルモンを分泌します。このアディポネクチンは、インスリンの働きをよくすることで知られており、結果的に血糖値が下がる流れになります。

さらに、アフリカマンゴノキを摂取するとアミラーゼの働きが阻害されるため、糖質吸収を防ぎ、急激な血糖値の上昇を抑えることができると考えられています。つまり、アフリカマンゴノキを上手に摂取することにより、血糖値の上昇が抑えられ、それば糖尿病予防に役立つということになるのです。

問題点も少なくない

アフリカマンゴノキを摂取すれば、太りにくい状態に体内の細胞を整えてくれ、生活習慣病の予防にも効果がある。コレが本当であれば、ノーベル賞を取れるレベルの発見でしょう。しかし、問題点を無視してただ痩せる、と良い面ばかりアピールするのは問題があります。

事実、臨床試験が行われている論文の内容を見てみると、これらの効果に疑問を呈さないといけない部分が数多く散見されます。では、どんな問題点があるのか、ここでチェックしていきましょう。

肝心な部分が調べられていない

まず、アフリカマンゴノキの効果を臨床研究した報告によると、カメルーン人のみの報告になっています。日本人にも当てはまるのか、そういったところがわかりません。

事実、日本人で調査したものもあるのですが、とある会社が社内研究を行い、その後に文献などと照らし合わせて安全性を呈していますが、化学的根拠にかけると考えられます。

さらに、アフリカマンゴノキが糖尿病に効果があるのであれば、それは特定保健用食品と定義されますが、肝心のお腹部分の判定の評価がなされていないのです。

まず特保通知試験法というものが特保商品を名乗るために必要なのですが、これには、さまざまな厳しい調査項目や指定機器などを使用しなければなりません。さらに、それを特保商品として指定するためには、その商品の摂取期間を原則12週間、対象者のBMI:23-30という前提で試験を行うものとされています。

しかし、アフリカマンゴノキの根拠試験では、二重盲検並行群間比較試験という基本的な試験は採用されてはいますが、本来すべき指標試験が体重、腹囲、体脂肪率のみであり、なんと摂取期間も僅か8週間だったのです。

さて、これだけ見ると一部正しい試験に見えますが、もっとも重要と考えられるお腹周りの脂肪の面積の腹部脂肪面積の評価がすっぽりと抜け落ちてしまっています。

結果的に、安全性や信頼性に欠けると捉えられても仕方が無いのではないでしょうか。

根拠をしっかりと見つめるべき

糖尿病にならない、痩せると聞き、適当な根拠を示されると知識の無い多くの消費者は理解できず、謳い文句のまま購入に走ってしまいます。アフリカマンゴノキという成分の信頼できる化学的根拠が出るまでは、無闇に摂取しないようにしたいところです。