アフリカマンゴノキが安全と言えるのにはまだまだ時間がかかりそう！

アフリカマンゴノキが人気を博している米国。

それをならって、日本国内でも近年アフリカマンゴノキ抽出エラグ酸が配合されたサプリメントが数多く売られるようになりました。しかし、本当にこのアフリカマンゴノキを信じていいのでしょうか。

実は、まだまだ疑問が多く、有識者の間では使用を考慮するように注意喚起されています。ここでは、アフリカマンゴノキのどの点が問題なのか考えていきます。

アフリカマンゴノキの危険性は？

そもそも、アフリカマンゴノキに危険性があるのかという部分を考えなければいけません。例えば、たくさん摂取したら身体に危険が及ぼされ…というようなことでしょう。

一応、そういった心配はなく、多くのサプリメントは副作用はほとんどないとしています。

しかし、多少具合が悪くなることがあるかも…という報告はあるのですが、はっきりと、“こういった方が摂取したら危ない”というものはまだありません。妊娠中や病気を患っている方などに注意関係はありますが、問題は正常な方が摂取することでトラブルが起こるのか、というところです。

こういった部分もまだまだ曖昧な部分が多く、使用を控えるように言われているのでしょう。

アフリカマンゴノキが、はっきりと安全だと言われない理由のひとつに、情報が曖昧過ぎるという部分があります。

まず特保成分としてとある論文が元になっているのですが、中性脂肪やコレステロールを正常値にするとか、体脂肪も減らして健康体にしてくれるという内容が掲載されています。

まず、有識者の多くはこの時点でアウトを出しています。そもそも、被験者の元のこれらの数値があまり対象として好ましくなく、その数字からも優位性が認めにくいというところです。

さらに、体脂肪の部分も重要な部分の計測が報告されていないなど、謎が多い論文になっているのです。

仮に、危険性が無かったとしても全く効果が無いのであれば、アフリカマンゴノキをわざわざお金を出してまで摂取する必要がなくなります。なぜ、ここまで話題になっているのでしょうか。

実は、アフリカマンゴノキは前述したような効果だけでなく、体重が極端に減少するということで話題になったのです。特に注目すべきは、アフリカマンゴノキを摂取すると食欲抑制に関連するレプチンというホルモンが放出されます。

このホルモンは、食欲を抑えることでダイエット効果をもたらすホルモンとして知られており、大きな話題となっています。

アフリカマンゴノキは、このレプチンを活性化するために必要なアディポネクチンの分泌量を増やすため、摂取していれば余計な接触を避けて痩せていくということになっているのです。しかし、この論文にはあり得ない数字が記載されているのです。

特保成分として認証を得るために提出された論文には、なんとアフリカマンゴノキ由来エキスを8週間摂取するだけで、−6kgになると示唆されています。