アフリカマンゴノキだけを摂取しても痩せるのは難しい！

アフリカマンゴノキを摂取すれば痩せる。

近年、そんな内容が話題になってきています。アフリカマンゴノキとは、南米に自生する高木の実のことですが、その抽出エキスが配合されたサプリメントにダイエット効果があると話題です。

しかし、アフリカマンゴノキを摂取さえすれば痩せるのでしょうか。ここでは、アフリカマンゴノキを摂取したからといって痩せるとは限らない、ということをお伝えしていきましょう。

アフリカマンゴノキが痩せる理由

まず、アフリカマンゴノキが痩せる理由なのですがレプチンの活性化が鍵を握っています。アフリカマンゴノキの効果を検証したものがあるのですが、それらは体脂肪率の減少やコレステロール、中性脂肪の正常化、さらに炭水化物の吸収を抑えるとも伝えられています。

とはいえ、ダイエットに関していうと食欲抑制ホルモンのレプチンの活性化はかなり重要でしょう。

アディポネクチンという成分の分泌量が増えるため、結果的にレプチンが活性化するというものですが、一体なぜレプチンが重要なのでしょうか。

レプチンというのは、脂肪細胞に関係しており、一般的に我々が食べ過ぎてしまうことを防いでくれるホルモンです。

例えば、食欲がある時というのは食欲を高めるホルモンの指令により食物摂取を私たちに促します。そして、食事を摂取してある程度の脂肪量などを手に入れると、脂肪面積などの働きによりレプチンが分泌されて食事がストップできるという流れです。

アフリカマンゴノキを摂取することでレプチンが活性化すれば、ダイエットの大敵である間食を避けることができますし、結果正しい食事量に落ち着くので痩せるという理屈でしょう。

さて、そんなアフリカマンゴノキなのですが疑問点が二つあります。まず、レプチンを強制的に分泌させるということはその時に食欲を無くすということです。

つまり、常にアフリカマンゴノキを摂取し続けなければ結局また食事量は戻ってしまうということです。

運動や正しい食生活を続けて体を自然な状態に戻すのではなく、無理矢理食欲を抑えるわけですから痩せる可能性はあります。

さらに、過渡に太っている方であれば百歩譲って効果に期待を持ちますが、ダイエットの必要がなかったり思春期の女性や男性などが過渡に食事量を減らすと栄養面に問題が訪れます。まさか、サプリメントで補うというやり方を推奨するわけにはいかないでしょう。

「アフリカマンゴノキを摂取さえすれば痩せる」という判断は少しあやしいのではないでしょうか。

かりに、本当にアフリカマンゴノキの摂取によって食欲抑制が働く場合であっても、現代の食生活を大きく変化させることは難しいでしょう。

例えば、ファストフードやお菓子類はレプチンの動きを凌駕するほどの快楽を脳内に与えます。事実、本来はアフリカマンゴノキなど摂取しなくても我々は満腹になればレプチンなどの働きによって食欲抑制がききますし、薬に頼る心配はありません。