アフリカマンゴノキは糖尿病の改善に効果なし!?飲む前に知ってほしい問題点とは?

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世界的にみて、肥満が少ない日本。

しかし、糖尿病患者が急増している事実をご存知ですか?

「糖尿病 = 肥満」といったイメージが定着していますが、必ずしも肥満が糖尿病の引き金となるわけではありません。

標準体型の人であっても、日本人は欧米人と比較してインスリンの生産能力が乏しいため、糖尿病を引き起こしやすい傾向があるんです。

そこで今回は、糖尿病の予防と改善に効果があると話題のアフリカマンゴノキ についてお話しします。

飲む前に、必ず覚えておいてもらいたい問題点に追求していくので、ぜひ最後まで目を通してみてください!

糖尿病にアフリカマンゴノキは実績がない?

糖尿病は、誰でも発症する可能性があります。

「自分は大丈夫!」と思っていても、もし糖尿病に陥ったら、命の危険がある重大な合併症を引き起こす可能性もあるんです。

できることなら、糖尿病を発症してしまう前にしっかりと予防しておきたいものですよね。

そこで注目を集めたのが、米国でも話題になったアフリカマンゴノキ です。

アフリカマンゴノキ由来エラグ酸には、糖尿病の予防と改善に、効果のある成分が含まれているというのです。

しかし、実際にリサーチした結果。

糖尿病患者が、アフリカマンゴノキで明らかに改善したケースは見かけません。

予防に関しても、はっきりとした効果が明確にはなっていないんです。

そもそも、なぜ糖尿病に効果があると話題になったのかというと、インスリンの働きを良くする「アディポネクチン」の分泌量を増やせるからなんですね。

血糖値が下がりやすい状態を作り出すことで、糖尿病の予防と改善に良い変化をもたらします。

ですが、糖尿病は生活習慣病の1つとなるため、アディポネクチンの分泌量を2倍以上に増やせたとしても、劇的な効果を見込めるとは限りません。

また、アフリカマンゴノキは日本人への臨床試験を大々的に行っていないんです。

科学的根拠を報告した臨床試験データをみても、被験者はカメルーン人です。

つまり、劇的なダイエット効果はもちろん。

糖尿病の予防と改善に関しても、日本人に有意義なデータが存在しているわけではないんですね。

これをしっかり理解しておかないと、アフリカマンゴノキに過剰な効果を求めてしまいます。

炭水化物の吸収抑制効果は?

アフリカマンゴノキには、炭水化物の吸収を抑制する効果があると囁かれています。

糖尿病患者や糖尿病予備軍の人にとって、血糖値が上がりやすい炭水化物は、注意が必要です。

しかし、アフリカマンゴノキさえ飲んでいれば、炭水化物を好きなだけ食べれると思い込んでしまっている人も少なくありません。

そこで、どの程度炭水化物の吸収抑制効果があるのかについても調べてみると、はっきりとした科学的根拠はないことがわかりました。

そもそも、アフリカマンゴノキで炭水化物の吸収を抑制する仕組みは、消化酵素であるアミラーゼを阻害する点です。

炭水化物を体内に吸収させるためには、アミラーゼで分解する必要があるんですよ。

しかし、アフリカマンゴノキによって阻害されると、上手に分解できなくなります。

したがって、体内に吸収されるはずの糖を減らせるわけです。

ですが、このアミラーゼを阻害して得られる効果がどの程度なのかは、やはり明確になっていません。

さらに、アフリカマンゴノキの劇的なダイエット効果を表す臨床試験データには、専門家たちから疑問を示す声が上がっています。

まとめ

今回ご紹介した内容から結論をお話しすると、アフリカマンゴノキに糖尿病への劇的な予防&改善効果を期待するのは危険です。

今より状態を悪化させないためには、日頃の食生活を始めとする、生活習慣の見直しを検討しましょう。