アフリカマンゴノキは危険過ぎる？まだまだ使用してはいけません！

: カテゴリー：アフリカマンゴノキ、エラグ酸、ダイエット、体重減少、効果

アフリカマンゴノキを摂取すれば、痩せてキレイになり健康になれる。そういった噂が後を絶ちません。アフリカマンゴノキとは、亜熱帯地帯に自生している高木になる実のことで、その実に含まれているエラグ酸に健康効果があると期待されています。しかし、さまざまな問題点も有識者より指摘されており、その効果に疑問を持つ方も少なくありません。ここでは、アフリカマンゴノキの問題点のひとつである食欲抑制について考えます。

食べる気力がなくなる？

アフリカマンゴノキの問題点は数多くありますが、そのひとつが食欲抑制効果です。冒頭でお伝えしたように、アフリカマンゴノキ由来エラグ酸を一日3mg摂取すると画期的に減量に成功した、という論文の報告があります。しかし、それは体内の余計な脂肪を削ぎ落としたり、食べたものを糖分ではないものに変換するなどそういったものではなく、食欲抑制などが関係していると示唆されています。アディポネクチンという食欲抑制に関わるホルモンの分泌量が増加し、レプチンというさらに食欲抑制効果に重要な成分が活性化する…というのが最大の魅力だそう。しかも、アディポネクチンの働きによって糖分が緩やかに吸収されるようになり、太りにくくメタボが防止できるというのです。しかし、ここでいろいろな問題点があらわれます。

食欲抑制はダイエットと言っていいのか？

仮にアフリカマンゴノキの働きが本当だとしたら、食欲抑制に繋がるだけで特にダイエットに効果があると言い切るのは難しいところがあります。私たちの体は過剰な脂肪を摂取することで肥満となりますが、それを解決するためには食べない…という選択肢しかありません。運動をたくさんすれば痩せると思われがちですが、運動後に消費したカロリーより摂取してしまったら意味がありません。さらに、運動をするのはもちろん、普段私たちが生活をする上で大切なのはブドウ糖。脳の働きをよくしたり、体の機能に大切な役割を担っています。仮に、アフリカマンゴノキを摂取してそういったものが摂取できなくなったら、生命の危険すら考えなければいけなくなってしまうのです。もし、自分の意志で我慢していたら食欲に負けてしまうでしょうが、レプチンなどを操作して食欲を押さえてしまうと大切な栄養素すら無視してダイエットを続けてしまいます。もし、アフリカマンゴノキの効果が本当であれば非常に危険な効能があると考えていいでしょう。

そもそも本当かもわからない

さらに問題視すべきことがあります。それが、本当に効果があるのか…ということです。仮に、前述したような食欲抑制効果があるとしたら、肥満に悩んでいたり過食に悩んでいる方であれば一定の効果を期待することができます。しかし、アフリカマンゴノキの効能における提出論文を見ると明らかにおかしな数字が示されているのです。その不可思議な問題点は数多くあるのですが、特に注目したいのが劇的な痩せ方の報告です。被験者は、アフリカマンゴノキ由来エラグ酸を3mgを毎日摂取し、8週間でなんと6kg以上痩せることに成功したのです。ほかの、特保成分を同じように摂取しても12週間で1kg痩せるかどうかの世界で、この痩せ方は劇的過ぎます。二ヶ月以内にただアフリカマンゴノキを摂取するだけで6kgも痩せてしまったら、間違いなく危険ですしノーベル賞ものです。仮に被験者が今まで通りの生活をしていて痩せたとしても、アフリカマンゴノキのおかげで食欲が無くなって痩せたとしても、両方危険であることは間違いありません。