過激な広告に騙されてはいけない!アフリカマンゴノキはまだ使うな!
近年、不安を煽るような広告が多くなってきています。セールスのテクニックのひとつであり、“それをしないとあなたは問題解決できない”と消費者の恐怖を煽ります。 さて、そんな広告のひとつがアフリカマンゴノキ。アフリカマンゴノキは痩せると話題になり、今や日本国内でも多くのサプリメントに由来エキスが配合されています。 しかし、まだまだ危険性があるかわからず使用するべきではありません。その真実をお伝えします。
不安を煽るマーティング
数多くの健康食品は、その人が抱えている何らかの問題を解決するために商品が開発されています。 例えば腰痛が辛い方であれば腰痛を抑えるための神経系の薬が開発されたり、擦り傷などが傷む方には直接その部分を治癒するような薬が解決されます。しかし、いくら良い商品を開発したとあっても知られなければ意味がありません。 在庫が残るだけで赤字になり、そのメーカー自体がやっていけなくなります。そのためには、とにかく広告などを打って売るしかない…ということなのです。 さて、そういった広告でもっとも消費者が食いつきやすいのが、“痩せる”というキーワードです。過食の時代、体調管理などを無視しているとあっという間に我々は適正体重以上になってしまいます。 気がついた時にはもう遅く、厳しい食事制限や運動が重要となり諦め、また体重を増やしてしまうわけです。
劇的に痩せるという広告
そんな時に活躍するのが、痩せるというマーケティングコメント。 ただ、痩せる可能性が期待できる…程度であればよいですが、飲んだらとにかく激痩せするので注意!という、過激な広告を打つメーカーもあります。 同業者であったり、ある程度世の中の仕組みが理解できている方であれば別ですが、若い女性であれば引っかかってしまう方は少なくないのではないでしょうか。 しかし、あまりにも嘘っぽいと引いてしまうでしょうから、それっぽさを演出しなければいけません。正直、それがアフリカマンゴノキなのです。
劇的な痩せ方
アフリカマンゴノキとは、亜熱帯痴態に自生しているアフリカマンゴノキという実のことです。 サプリメントには、その実から抽出されたエラグ酸が配合されており、これを毎日摂取していれば痩せるということで話題になりました。 その理由としては、アディポネクチンなど食欲抑制や糖の吸収に携わるホルモンが多く分泌されるため、食事の摂取量が減り、さらに糖分も吸収されにくくなる…というものです。 もしこれが本当であれば画期的なことでしょう。しかも、アフリカマンゴノキが話題になったのはこれだけが理由ではありません。 アフリカマンゴノキ由来エラグ酸を1日3mg摂取した実験によると、その人はわずか8週間という短い期間で−6kgも減量できたというのです。 もちろん、生活はかわらずアフリカマンゴノキを摂取し続けただけ。 とあるブログには、2ヶ月で13kgも減量したと記載されており、これが本当であればノーベル賞ものだと大きな話題となったのです。
あり得ない
しかし、この効果はあり得ないといわざるを得ません。 仮に、食欲抑制による減量であった場合は命の危険を感じさせますし、アフリカマンゴノキを摂取し続けたら大変な病気にかかってしまう恐れだってあります。 このずさんな広告。アフリカマンゴノキを売るために過激な結果を提示し、人の関心を引こうと思いこんなことをしていると勘ぐってしまいます。
安全性が見えない
アフリカマンゴノキはもしかしたらダイエットに役立つ成分かもしれません。しかし、まだまだ安全と言い切れるだけの証拠が少な過ぎます。正確な効能、そして結果が公的に提示されるまでまだまだ使用は控えた方が懸命でしょう。