アフリカマンゴノキの歯切れが悪い?近頃話題にならないのはなぜ?
近年、話題となっているのがアフリカマンゴノキと呼ばれる成分。亜熱帯地帯に自生する高木の実から摂取されるエキスに痩せ効果があるといわれています。 しかし、その口コミや話題もアフリカマンゴノキが話題となりかけた当初のみ。今でこそサプリメントが多く売られていますが、これといって話題になりません。 一体、なぜここまで話題にならないのでしょうか。ここからは、アフリカマンゴノキが話題にならない理由について解説します。
勢いは最初だけ?
アフリカマンゴノキが日本国内で話題になったのは、2010年代の前半です。その頃は、米国で話題の肥満解消成分として紹介されたり、芸人さんが利用して劇的な痩せ方をするなど、さまざまなダイエットメディアで取り上げられていたようです。 “痩せる”ということはいつの時代も多くの方々の関心事であり、そのキャッチコピーがあるか否かでその評価は大きく左右します。アフリカマンゴノキは、とにかく痩せるしメタボ防止だし、コレステロール値は改善するし…という、鳴り物入りで日本にやってきたわけです。
口コミの歯切れが悪い?
さて、こういったサプリメントを売るためにはアフリカマンゴノキもそこそこ宣伝をしなければいけません。 安全であること、痩せること、さらに痩せるだけでない付加価値があること。とにかく、いろいろな効能をPRする必要があるわけですが、それが諸刃の剣となることもあります。 口コミサイトにはあやしいものも少々あり、劇的に痩せたとか、健康的になったとか、コレステロール値が下がって健康診断も安心だ…など喜びの声も少なくありませんでした。しかし、年数を経ていくにつれてその口コミの歯切れが悪くなります。 まだよくわからないとか、長期間使いたいと思えない、いまいち効果がわからない、下痢をした…など。当初、痩せるという言葉の口コミが数多かったようですが、今ではあまり見かけず、むしろマイナスなイメージの口コミばかりが目立つようになりました。
あまりにやり過ぎたか?
そもそも、アフリカマンゴノキを話題にしようとした際、あまりにもその検証論文がずさんであったことが指摘され始めました。 8週間、アフリカマンゴノキ由来エラグ酸を摂取したら6kgも減量したとか、コレステロール値が劇的に減量したとか、とにかく摂取した郡が健康体へと進んでいったことが示唆されていたのです。確かに、それが本当であれば素晴らしいこと。 世の中にはびこっている肥満問題の解決に早急に役立つ成分となるはずです。しかし、そういった劇的なPRが有識者たちの目に留まりやすく、安全性などがあるかもよくわからないまま世に出てしまったことを危惧されるようになってしまったのです。 副作用に関しても問題ない、健康な方からの報告はない…と伝えているものの、それも怪しいところ。テストステロン値が上昇する、下痢をするなども報告されていたり、妊婦や未成年は注意と記載されているようになりました。
ノーベル賞がとれる?
有識者の意見の中では、とにかくアフリカマンゴノキ由来エラグ酸が論文とおりの結果を示唆するであれば、ノーベル賞が取れると記載されています。 まさしく、夢の成分といえますからね。しかし、こうなると関係者も歯切れが悪くなるでしょう。嘘です…とは言えませんからね。逆に、こういった効果はオブラートに包み込み、あまり宣伝をしなくなったといえるのではないでしょうか。アフリカマンゴノキは、かなり怪しい成分です。まだまだ利用する時期ではないのではないでしょうか。