普通の生活をして痩せるわけがない!?アフリカマンゴノキの嘘とは?

カテゴリー:アディポネクチンアフリカマンゴノキエラグ酸ダイエットレプチン体重減少効果

ここ近年、激やせが期待できると話題になっているのがアフリカマンゴノキという成分です。 アフリカマンゴノキとは、亜熱帯地域に自生している高木の実で、その実を摂取することで食欲抑制などが起こり痩せ、健康的になれると信じられています。 しかし、あまりにそれらの広告を過信し過ぎると、逆に不健康になる可能性もあります。その理由をここでしっかりとお伝えしていきたいと思います。

 

アフリカマンゴノキが痩せる理由

なんでアフリカマンゴノキは痩せるといわれているのでしょうか。そのひとつが、アフリカマンゴノキ由来エラグ酸を摂取すると体内で増えるといわれている、アディポネクチンが関連していると考えられています。 例えば、アディポネクチンは食欲抑制ホルモンの一種といわれているレプチンの分泌量を増加させます。 さらに、糖分の吸収を抑える働きを持っていることから炭水化物の過剰摂取が防げ、メタボ防止にも繋がると考えられているのです。 要するに、アフリカマンゴノキを摂取すれば食欲抑制に繋がる上に、摂取した食べ物の糖質をオフできるため痩せる…と考えられているのです。

 

劇的な痩せ方

アフリカマンゴノキ話題になったのは、その劇的な痩せ方にあります。とある論文では、アフリカマンゴノキ由来エラグ酸を3mg摂取し続けた群が8週間でマイナス6kgを達成した…ということで話題に。 他、特保成分が12週間で1kg減るか否かのところで画期的過ぎる数字です。さらに、アフリカマンゴノキを活用したとあるブログも話題に。 その方は、太り気味だったことを始めてアフリカマンゴノキを摂取し始めるのですが、何とお酒を飲んだりいつも通りご飯を食べていたのにもかかわらず、3ヶ月で12kgも減量に成功したというのです。 つまり、アフリカマンゴノキを摂取しているだけで普通の生活をしていたら毎月4kgも減量に成功していることになります。これが本当であれば、ダイエットの見方、ひいては世界の肥満問題を全て解決できるのではないでしょうか。

 

危険な摂取の仕方

しかし、ここで注意すべきは過剰な広告に乗せられてしまう…というところです。例えば、アフリカマンゴノキ由来エラグ酸を3mg毎日摂取…といっていますが、これはイチゴ半パックと同じ量のエラグ酸です。 つまり、イチゴを毎日半パック食べていれば確実に痩せるというわけですが、こんなこと誰かいっていたでしょうか?さらに、普通の生活をしても痩せるという売り方は危険です。 その理由としては、普通の生活をしていれば確実に普通に体重は変わらない…ということだからです。例えば、特保成分であれば多少は糖の吸収を抑えたり脂肪燃焼を助けたり、ダイエットにおける何らかの働きは起こるでしょう。 しかし、食生活や運動、さまざまな習慣をダイエット向きにせずに行動していれば、当たり前ですが劇的に痩せることは物理的にあり得ません。 しかし、アフリカマンゴノキの場合はそれを摂取し続けることで、普通の生活をしても13kgも痩せるわけです。仮に、ダイエット向きの生活をしていたとしたら、逆に怖くなってしまう数字です。 そして、それが本当であったとしたらとっくに世界の肥満問題、過食問題は解決しているでしょう。明らかに、デタラメ…とわかるようなPRは無意味なのではないでしょうか?

 

不健康になる可能性

こういったPRの仕方をすると、以前にも増して酷い食生活をしても大丈夫と思ってしまう方が必ず出てきます。 もし、騙されてその方が糖尿病になったり激太りしてもアフリカマンゴノキは責任を取りません。 まず、アフリカマンゴノキをはじめ、かなり強烈な医薬品でない限り普通の生活をしながら摂取しても何十kgも減少しません。当たり前のことを、当たり前のように察知できる能力を身につけることも大切になってくるのではないでしょうか。