口コミだけを信じてはいけない？アフリカマンゴノキの注意点とは？

近年、大きな注目を浴びている成分がアフリカマンゴノキというものです。痩せるとか生活習慣病に効果があるなど、今注目されている機能性表示食品です。

その効果は臨床試験でも示されており、アフリカマンゴノキ主成分にしたサプリメントがアメリカで爆発的人気を誇ったとされています。

近年、日本でも多くのサプリが出始めており、口コミも数多く投稿されています。ここでは、アフリカマンゴノキの口コミについて考えていきたいと思います。

アフリカマンゴノキで痩せるとは？

亜熱帯地域の生息する高木の果実が、アフリカマンゴノキと呼ばれています。

マンゴーのような果実であることから、アフリカマンゴーと呼ばれているそうですが、現地でも過剰な食欲を抑えてくれると果実として人気があるようです。アフリカマンゴノキが人気となった理由は、まず痩せるということです。

具体的には、満腹中枢ホルモンと呼ばれるレプチンを活性化させるアディポネクチンの分泌を増加させる作用があり、それによりさまざまなダイエット効果が期待できるというものです。

BMI値が下がったり、生活習慣病に効果があったり、コレステロールが下がったりと数多くの健康効果が報告されているとされています。

サプリメントには、アフリカマンゴノキ由来エラグ酸という成分で含まれており、このエラグ酸がポイントになっているようです。こんな夢のような成分であれば、今度こそ痩せられるという方がサプリメントを手に取ることは間違いないでしょう。

アフリカマンゴノキの口コミをチェックしてみると、好意的なものが多いようです。アフリカマンゴノキを摂取してから、お通じが良くなったとか、暴飲暴食しても太っていなかったとか、痩せ始めたなど、喜びの口コミが続々と届いています。

さらに、多くの方がアフリカマンゴノキは機能性表示食品であり、臨床試験でもBMI値の低下が認められているということで気にしていた、ということも口込まれていました。ダイエットに注目されている方は、常に最新情報をチェックしているのかもしれません。

アフリカマンゴノキは、口コミで好評価であり、これを見て購入を検討する方も少ないないと考えられます。しかし、一報でこの臨床試験に問題点が多過ぎるのではないか、という声も挙がっています。

そもそも、臨床試験で認められているとはいえ、機能性表示の根拠は論文1報だけなのです。さらに、その被験者はプラセボ食品群と被験者食品群の16名ずつの計32名だけであり、全てカメルーン人の方のみだったのです。

日本人にとって安全なのか、というところも不明ですし、その後は社内報国として10人の日本人を対象とした臨床試験がなされていますが、化学的根拠に欠けるものだと指摘されています。

まず、前述した通りアフリカマンゴノキ由来エラグ酸がサプリメントに含まれていると言われていますが、エラグ酸に関する効果について説明がかなり曖昧で十分ではないという指摘があります。

そして、コレステロール値の改善についても、被験者のLDL-Cの初期値が高くないことから、HDL-Cの初期値が高くなり、群間優位差に臨床学的意義が無いと指摘されているのです。

さらに、お腹まわりの脂肪面積の評価がなされていなかったり、特保成分との比較による体重変化量のデータは、8週間だけでアフリカマンゴノキを摂取した人がおよそ6kgマイナスになっているなど、かなり乱暴で粗雑な結果が提示されているのです。

仮に、これのみを摂取して8週間で−6kgだとしたらノーベル賞が取れるレベルである、とも指摘されています。

口コミが全て嘘とは言い切れませんが、しっかりとその報告をチェックしてみれば、問題点が数多く浮き彫りになってきます。口コミだけを信用せず、しっかりと自らの目と正しい情報を仕入れることに力を入れましょう。