ダイエット効果が高いサプリの原料?アフリカマンゴノキとは?
摂取するだけで食欲が抑えられたり、炭水化物の吸収が抑えられるなど、近年何かと話題になっているのが「アフリカマンゴノキ」。
米国ではサプリが大人気となり、ここ日本国内でもアフリカマンゴノキを配合したサプリが市販され始めています。
さて、そんなアフリカマンゴノキ。そもそも、どんなものなのでしょうか。ここでは、原料としてのアフリカマンゴノキについて考えていきたいと思います。
アフリカマンゴノキとは?
アフリカマンゴノキは、熱帯地域に自生している高木です。
そこになる実に食欲を抑える働きがあるということで、現地では古くから摂取されていると言われています。特に、西アフリカの狩猟民族が利用していたことで知られています。そんなアフリカマンゴノキの学名は、アーヴィンジア・ガボネンシス。
マンゴーのような形をしていることから、アフリカマンゴーという名がつけられたとされています。この種子はスープのとろみづけになったり、食用油脂として使用されたり、化粧品の原料にされたりさまざまなものの原料として使用されています。
アフリカ各地でアフリカマンゴノキを摂取することは、私たち日本人がお米を食べているように、当たり前の習慣となっているのです。
アフリカマンゴノキの何がサプリに?
さて、そんなアフリカマンゴノキなのですが、冒頭でお伝えした通り、米国でこの成分を配合したサプリメントが大きな話題となりました。
しかし、アフリカマンゴノキのどこが原料として使用されているのでしょうか。サプリメントに配合されているものというと、基本的にその対象物の抽出エキスですが、アフリカマンゴノキも多分に洩れず、種子の抽出エキスが含まれています。
とある二重盲検臨床試験によると、このアフリカマンゴノキの種子の抽出エキスを10週間摂取したところ、プラセボ群に比べて400キロカロリーも1日あたりの減少量が多かったと言われています。
つまり、10日間で摂取しない方とした方で約4000カロリーも摂取カロリーが減るわけです。そのほか、LDLコレステロールの減少や体重に復囲も減少したということで、抽出エキスには痩せる効果が高いということが分かっています。
こういった効果に目をつけたのが、米ライフエクステンション社。独占的な使用が続いていながら、近年ではさまざまな企業がサプリメントとして販売することになり、大きなヒットとなったのです。今、米国ではダイエットの基本的な成分として知られているのです。
本当に痩せるか
臨床データなどからも、アフリカマンゴノキを原料としたサプリメントは、痩せるという結果が出ています。
ただし、本当にその結果が正しいデータであるのか疑問、という声も少なからず存在します。
まず、機能性食品としての臨床データはカメルーン人のみの検査での報告であり、日本人での報告も企業内で行なわれた臨床データであり、科学的根拠にかけるものだ、と言われています。
データがずさん?
こういった臨床データで、さまざまな数値に摂取群が有意差を認められているのですが、そもそも被験者自体の初期数値が微妙だったり、本来チェックすべき部分がスルーされていたり、疑問を呈さざるを得ない内容となっているのです。
また、8週間で約6kgも体重が減少しているというデータがあり、ノーベル賞ものであるという指摘。
そして、アフリカマンゴノキのエラグ酸が痩せるという要因になっていながらも、ほかのフルーツも多く含まれていることから、それが要因と決めるのは無理があるなど疑問点の多い結果となっているのです。
しっかりと確かめるべき
アフリカマンゴノキを原料としたサプリをはじめ、これからもさまざまな製品が誕生してくることが考えられます。痩せるという言葉だけに踊らされずに、ぜひ正しい情報を得ることから始めてください。