アフリカマンゴノキでメタボ対策は危険！？信じられないダイエット効果を徹底分析

日本人の食生活が欧米化したことにより、社会問題となっているメタボリックシンドローム。

バランスの悪い食生活はもちろん、暴飲暴食や運動不足が続いてしまうと、内臓脂肪が増えて、生活習慣病を引き起こしやすい状態に陥ってしまうんです。

そんなメタボ対策として話題を集めているのが、アフリカマンゴノキになります。

アメリカでは、アフリカマンゴノキ由来エラグ酸が含まれているダイエットサプリが、年間で250万個も売れました。

しかし、果たして本当にアフリカマンゴノキでメタボ対策が可能なのでしょうか。

今回は、アフリカマンゴノキのメタボ対策効果やダイエット効果を徹底分析したのでご紹介していきます。

メタボリックシンドロームの原因と症状

メタボは、内臓の周囲にある脂肪が、乱れた食生活や運動不足により蓄積されてしまうことで引き起こされます。

症状としては、内臓脂肪によってお腹周りが大きく出てしまうくらいなので、自覚のない方も少なくありません。

しかし、この状態を放置してしまうと、あらゆる合併症のリスクが高まってしまいます。

糖尿病や、腎機能障害等を引き起こしてしまう確率が、通常よりも上がってしまうんですね。

基本的に診断は、腹囲・血圧測定と、血液検査によって行われます。

メタボの診断を受けた場合には、第一の治療法としてダイエットが必要です。

規則正しい食事を心がけ、日常的な運動も取り入れなければいけません。

アフリカマンゴノキの大きな特徴は、アディポネクチンの分泌量を2.6倍増やすことができるところです。

そもそもアディポネクチンとは、脂肪をコントロールすることができるシグナルとして知られています。

中性脂肪の分解を促進して、エネルギー源へと変換することができるため、脂肪を蓄積させにくい状態に導くことができるんです。

また、インスリンの働きを良くする作用も期待できることから、生活習慣病の予防にも期待されています。

しかし注目したいのは、このようなメタボ対策の効果ではなく、これだけの効果が期待されているのに対して、特定保健用食品としての認可を受けていないところなんですよ。

アフリカマンゴノキは、わずか8週間で体重は6.2キロ減少し、ウエスト周囲の変化量は−2.3センチと報告されています。

また、体脂肪率に関しても減少したことが認められています。

しかし、特定保健用食品を認定するのに重要な項目の「腹部脂肪面積」に関しては、評価がありません。

これにより、アフリカマンゴノキは特定保健用食品として販売することができないんですね。

また、メタボ対策に腹部脂肪面積を減少させるのは非常に重要なことです。

この項目が評価なされていないことを考えると、メタボ対策に有効であるとはっきりいうことができません。

アフリカマンゴノキは、ダイエット目的で体重を落とすのはもちろん、メタボ対策としても有効であると紹介されています。

ですが、上記でもご紹介したように科学的根拠が不十分で、なおかつ臨床試験データは質が悪い可能性も十分に考えられるんですよ。

仮に、体重が6キロ以上減少し、ウエスト周囲変化量も−2センチ以上なのであれば、ノーベル賞ものになります。

また、このデータが全て真実なのだとしたら、劇的に痩せられることになってしまうため、安全性も気がかりですよね。

このようなことを全て踏まえると、重大な合併症のリスクを高めてしまうメタボ対策に、アフリカマンゴノキを信じすぎてしまうのは大変危険です。

サポートとして取り入れる程度であれば問題ありませんが、メタボ対策の基本はバランスの整った食生活と日常的な運動であることを覚えておいてくださいね！