アフリカマンゴノキでメタボが悪化!?飲み続けても痩せない理由を分析!
年齢を重ねると、お腹周りばかり出てしまうことってありませんか?
・体重は減っていないのに、お腹に脂肪がついてきた。
・若い頃のズボンがきつくて入らない。
この2つが当てはまる人は、もしかしたらメタボ予備軍かもしれません。
そんなメタボを撃退するために、有効な素材として話題になっているのがアフリカマンゴノキです。
アメリカでは高い効果が期待され、アフリカマンゴノキが配合されたサプリメントが、大ブームを巻き起こしました。
しかし、メタボ対策に力を入れている専門家たちの間では、アフリカマンゴノキでメタボが悪化するのでは? と、懸念の声もあげられます。
そこで今回は、アフリカマンゴノキを飲み続けても痩せられない(メタボが改善されない)理由を徹底分析しました。
アフリカマンゴノキでメタボ対策しようと考えていた方は、ぜひ参考にしてみてくださいね。
アフリカマンゴノキがメタボ対策に良い根拠は?
メタボの1番の敵は、中性脂肪になります。
アフリカマンゴノキがメタボ対策に良いといわれている根拠は、この天敵となる中性脂肪の分解を促してくれるからなんですね。
私たち人間の体内で、脂肪をコントロールするために必要なのが、善玉ホルモンの1つあるアディポネクチンです。
アフリカマンゴノキには、このアディポネクチンの血中濃度を約2.6倍に増加させる働きがあるといわれています。
また、アディポネクチンの分泌量が増加すれば、同じくダイエットシグナルとして知られている善玉ホルモンの1つ「レプチン」の働きも活性化できるんですね。
これらの働きによって、中性脂肪の分解を効率よく促進し、さらにインスリンの働きを向上させることで、メタボ改善や生活習慣病予防ができることになります。
しかし、アフリカマンゴノキにこれだけの効果があるとされていても、専門家たちの間では賛否両論あるんですね。
その理由は、科学的根拠を証明した臨床試験データの信憑性が低いからなんです。
アフリカマンゴノキの信憑性が低い臨床試験データ内容
アフリカマンゴノキの臨床試験は、カメルーン人を対象に行われました。
この試験では、以下の3つの項目を8週間にわたり検証しています。
・BMI(体重)
・体重変化量
・ウエスト周囲変化量
この試験でわかったのは、わずか8週間の間で体重は6.2kg減少し、ウエスト周囲は−2.3cmとなったことです。
これだけみると、短期間でものすごい成果を出しているように見えますが、これが逆に問題なんですね。
例えば、特保に認定されている成分を見ても、これだけの劇的な効果を発揮したものはありません。
12週間の間に出した臨床試験結果は、平均して体重が−1kg程度。
ウエスト周囲の変化量に関しては、約−0.7cm程度です。
特保成分は、機能性表示食品であるアフリカマンゴノキよりも厳しい検査をクリアしたものになります。
それなのに、データだけ見るとアフリカマンゴノキの方が優れていることになってしまうんです。
仮にこのデータが本当なのであれば、安全性に相当な懸念が残ってしまいますし、ノーベル賞を受賞していてもおかしくありません。
これが、専門家にとって、信憑性が低いと判断せざるを得ない理由なんですね。
また、メタボ対策に重要となる腹部脂肪面積に関してのデータが、アフリカマンゴノキにはありません。
これも、メタボ対策に有効ではないとされている理由の1つです。
アフリカマンゴノキを信用しすぎるとメタボが悪化する危険性も!
メタボを改善するためには、生活習慣の見直しが非常に重要です。
しかし、アフリカマンゴノキに頼ってしまうと、そこに甘えて生活習慣を見直さなくなってしまう人も少なくありません。
結果的に暴飲暴食が解消されず、メタボが悪化してしまうケースもあるんです。
メタボ対策を真剣に考えているのなら、何かに頼るのではなく、しっかりと生活習慣を見直すことが大切ですね。