アフリカマンゴノキで1ヵ月3キロ減は信憑性なし!メタボ対策にもならない理由とは?

カテゴリー:アフリカマンゴノキダイエット効果腹部脂肪面積

短い期間でダイエットを成功させたい人にとって、8週間で6.2キロの体重が減少すると話題の「アフリカマンゴノキ」は、とても気になるダイエット素材ですよね。

肥満に悩む方が多い米国で大ヒットし、日本国内でも大きな注目を集めています。

しかし、わずか8週間で6.2キロもの体重を減少させるとなれば、1ヵ月で3キロも減らさなくてはいけません。

運動や食事制限なしで、果たしてこれだけのダイエット効果が本当に見込めるのでしょうか。

そこで今回は、

・アフリカマンゴノキで1ヵ月3キロ減は信憑性が低い理由

・メタボ対策に期待できない理由

この2つの項目について、詳しく検証しました!

アフリカマンゴノキを使って短期間で痩せようと考えていた方は、ぜひ参考にしてみてくださいね。

アフリカマンゴノキで1ヵ月3キロ減は信憑性が低い

アフリカマンゴノキには、科学的根拠を示す臨床試験データが公表されています。

この臨床試験データの内容を簡単にご紹介すると、以下のようになっているんです。

「アフリカマンゴノキの科学的根拠」

・8週間で−6.2キロ

・8週間で−2.3センチ(ウエスト周囲)

ちなみに、臨床的意義上で最も重要とされている「腹部脂肪面積」に関しては、評価がなされていませんでした。

腹部脂肪面積のデータがないと、トクホ成分としての認可はおりません。

このような理由から、アフリカマンゴノキはトクホではなく、機能性表示食品として販売されています。

しかし、体重の変化量とウエスト周囲の変化量をみると、かなり高いダイエット効果に期待が寄せられますよね。

ですが、冷静に考えるとアフリカマンゴノキの科学的根拠を示すデータは、非常に信憑性が低いんです。

なぜなら、腹部脂肪面積の評価がきちんとなされているトクホ成分と比較しても、あまりに劇的な効果を表しているから。

トクホ成分は、12週間の期間を使って科学的根拠を表すデータが存在しますが、体重の変化量は多くても1キロ程度。

さらにウエスト周囲変化量に関しても、およそ−1センチ程度です。

また、8週間で6.2キロの体重を減少させるためには、1ヵ月あたり11,000キロカロリー消費しなくてはいけません。

1日に換算すると、700キロカロリーです。

これが真実なのであれば、ノーベル賞ものです。

さらに、この劇的な効果が実現したら、安全性に対し大きな懸念が残ってしまいます。

以上の理由から、アフリカマンゴノキを飲むだけで3キロもの体重を1ヵ月で落とすのは、無理があるといえるでしょう。

アフリカマンゴノキがメタボ対策に期待できない理由

上記でもお話ししましたが、アフリカマンゴノキの臨床試験データには、腹部脂肪面積の評価がありません。

メタボを正しく診断するためには、腹囲のサイズ測定だけではなく、CTによる腹部脂肪面積の測定が好ましいとされているからです。

そもそも、メタボの診断基準を腹囲測定で簡略化する前は、大きな病院で腹部脂肪面積のCT検査が行われていました。

それだけ、腹部脂肪面積は重要な項目になるんです。

これらを踏まえて考えると、アフリカマンゴノキにメタボ対策を期待するのは危険かもしれません。

まとめ

今回は、アフリカマンゴノキの体重減少効果やメタボ対策効果について、科学的根拠をもとにご紹介しました。

アフリカマンゴノキについては、良いことばかり記載されているサイトがたくさんあります。

しかし、科学的根拠の問題点を全て無視し、良い情報ばかりを鵜呑みにしてしまうと、肥満を進行させたり、メタボを進行させたりしてしまう可能性があります。

何が正しいのかをしっかりとリサーチし、自分自身で判断していくことが大切ですね。