食欲抑制は危険で疑わしい?アフリカマンゴノキの実態とは?

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アフリカマンゴノキが話題になっています。その理由のひとつに、摂取することで食欲抑制が期待できるということだそうです。 私たち人間は過食に走ってしまうことがあり、それが肥満へ繋がっていると考えられています。 その過食をストップさせることができるアフリカマンゴノキは、まさにダイエットの救世主となるということでしょう。 しかし、そんなにうまくいくものなのでしょうか。ここで、あらためて考えてみたいと思います。

 

なぜ食欲抑制?

アフリカマンゴノキを摂取することで高いダイエット効果が期待できる。 アメリカのとあるメーカーがこの機能に目をつけたことで同成分をサプリメントに配合。 肥満体国であるアメリカの国民に受けたことから、大ヒット商品となったといわれています。さて、そんなアフリカマンゴノキ。 どんな効果があるかというと、大きく注目されているのが冒頭でお伝えした食欲抑制です。 食欲抑制とは、要するに食欲を制限するものであり、“お腹がいっぱいだけど、もっともっと食べることができる”という状態を無くすということです。 間食などが無くなれば余計な量の食品を食べる必要はなくなりますし、そのまま減量に繋がる可能性もあるのです。

 

レプチンの活性化が鍵

アフリカマンゴノキの種子にこういった効果をもたらす成分があると考えられています。 たとえば、エラグ酸です。アフリカマンゴノキ抽出エラグ酸を摂取し続けることにより、体内のアディポネクチンという成分の分泌量が倍増し、それが食欲抑制ホルモンであるレプチンを活性化することに繋がると考えられています。 肥満気味の方は、レプチンの働きがあまり効かないことが原因のひとつと考えられている向きもあり、アフリカマンゴノキを摂取してレプチンが活性化するということはダイエットには大きな効果をもたらすことは間違いありません。 このように考えると、アフリカマンゴノキを積極的に摂取することは間違いなくダイエットに繋がると考えられるでしょう。

 

怪しい点が多い

しかし、アフリカマンゴノキの機能性をPRするための提出論文をみると、その効果に疑わしい部分が多数あらわれます。 まず、機能性食品として調べなければいけない部分がスルーされていること、劇的な痩せ方をしていること、副作用などの検査も曖昧であることなど謎ばかりが残っています。 結果、有識者からも本当に安全なのか疑問視する声も多く上がっており、ある意味で炎上状態にあるといっていいかもしれません。 同論文の中で、もっともおかしい部分が8週間アフリカマンゴノキ由来エラグ酸を摂取し続けた群が平均6kgも減量していたことです。 日常生活を続けて8週間でマイナス6kgとなると、これはもうノーベル賞ものでしょう。

 

危険性も高い

食欲抑制が働くということでダイエット効果に繋がるというと聞こえはいいでしょう。 しかし、たかが8週間で6kgも減量してしまう成分というのは明らかに危険性が高いといわざるを得ませんし、もし本当であれば若い女性などには劇薬となります。もし、体重があまり多くな女性がダイエット目的で利用したらどうなるでしょうか。 美に関心の高い女性の中には、自らの健康も顧みずに過激なダイエットに手を出す人も少なくありません。 その状況の中、こういった性能があるアフリカマンゴノキに手を出した時に栄養が足りず、最悪のケースに陥ることだってあるのです。

 

どちらに転んでも怖い

仮にアフリカマンゴノキに食欲抑制効果があるとしたら危険性が高いでしょう。 そして、無かったとしたら利用する価値もなく詐欺に近い商売となります。どちらに転んでもアフリカマンゴノキにとってよい未来は訪れません。 まだまだ、この成分が配合されている商品は購入しない方が身のためではないでしょうか。