機能性表示食品のアフリカマンゴノキとダイエット特保成分を徹底比較!信用できるのはどっち?
薬局やドラッグストアで販売されているダイエット食品の中には、
・特定保健用食品(トクホ)
・機能性表示食品
このように記載されているものがありますよね。 どちらのパッケージを見ても、ダイエットに効果がありそうなことが記載されているため、どっちを選べばよいのか迷ってしまう人も多いでしょう。 結論からお話しすると、ダイエットや健康を目的に取り入れるのであれば、特定保健用食品の方が信頼できます。 機能性表示食品として有名なダイエット素材「アフリカマンゴノキ」にも、疑わしい科学的根拠が指摘されているからです。 そこで今回は、
・アフリカマンゴノキのダイエット効果が疑わしい理由
・機能性表示食品より特定保健用食品の方が信頼度が高い理由
この2つについてわかりやすく解説します!
アフリカマンゴノキのダイエット効果が疑わしいのはなぜ?
アフリカマンゴノキは、アフリカマンゴノキ属ニガキ科の植物であり、種子やエキスに含まれるエラグ酸に、ダイエット効果があると期待されています。 他の機能性表示食品より注目を集めた理由は、科学的根拠を証明した論文に、驚きのダイエット効果が記載されていたからです。 ではまず、そのダイエット効果について以下をご覧ください。
【アフリカマンゴノキのダイエット効果】
・8週間摂取で体重が-6.2キロ
・8週間摂取でウエスト周囲が− 2.3センチ
これらのダイエット効果は、カメルーン人32名を対象に行われた臨床試験結果により、明らかとなったものです。 わずか2カ月間で体重が6キロ以上減少し、お腹周りに関しては、2センチ以上痩せたことになるんですね。 これをみると単純に「すごい!」と思われるかもしれませんが、2ヶ月で体重を6キロ落とすためには、1ヶ月で21,000キロカロリーを消費しなくてはいけません。 1日に換算すると700キロカロリーの消費となるため、日常的に長距離をマラソンしている人と同じくらい、カロリー消費が実現する計算となってしまうんです。 これは、明らかにおかしいと思いませんか? 仮に真実だとしても、安全性が心配です。 また、このようなダイエット効果を果物などに含まれるエラグ酸のみで証明している点にも、専門家のあいだでは、賛否両論が巻き起こされています。
機能性表示食品より特定保健用食品の方が信頼度が高い!
アフリカマンゴノキは、上記でご紹介したような驚きのダイエット効果を証明しているにもかかわらず、特定保健用食品として認められていません。 なぜ、特定保健用食品として認められないのかというと、臨床的意義上で最重要項目とされる「腹部脂肪面積」の評価がなされていないからです。 これでは、特定保健用食品の厳しい検査基準をクリアすることができません。 また、上記でご紹介した科学的根拠を示すデータは摂取期間が8週間となっていましたが、特定保健用食品の場合、摂取期間は12週間です。 つまり、3ヶ月の時間をかけてじっくりと臨床試験を行い、科学的根拠として信頼度の高い以下のような効果を証明しているんですね。
【特定保健用食品のダイエット効果】
(葛の花エキス)
・12週間で体重が− 1キロ
・12週間でウエスト周囲が− 0.7センチ
(ウーロン茶重合ポリフェノール)
・12週間で体重が− 1.1キロ
・12週間でウエスト周囲が− 1.2センチ
アフリカマンゴノキと比較すると、ダイエット効果が低いと感じるかもしれませんが、これなら安全性にも問題のない実現可能な数字です。
まとめ
ダイエット食品を購入するときは、「大きなダイエット効果が得られるものを試したい」と考える人も多いでしょう。 しかし、劇的なダイエット効果が論文で発表されていたとしても、それがあなたのダイエットにも必ず通用するわけではありません。 採用されている論文自体の、科学的根拠の質が悪い可能性も考えられるため、鵜呑みにしてしまうのは大変危険です。 機能性表示食品であるアフリカマンゴノキと、特定保健用食品であるダイエット素材のどちらを選ぶかお悩みの方は、ぜひ参考にしてみてください。