アフリカマンゴノキで痩せた人はいない!?ダイエットパートナーに推奨できない理由を解説
衣替えシーズンの春を迎えると、冬のあいだに蓄えた脂肪が気になりますよね。 ダイエットパートナーに、サプリを検討する人も少なくありません。 そこで注目されているのが「アフリカマンゴノキ 」です。 肥満大国のアメリカで爆発的な人気を集めたことから、活用してみたいと考える人が多いんですよ。 ですが、その考えはかなり危険かもしれません。 なぜなら、アフリカマンゴノキダイエットに挑戦し、期待する結果を得られた人はあまりいないからです。 そこで今回は、
・アフリカマンゴノキで痩せない理由
・ダイエットパートナーに推奨できない理由
この2つをわかりやすくご紹介します!
アフリカマンゴノキの基本的なダイエット効果
アフリカやインドといった湿った地域に自生するアフリカマンゴノキは、ニガキ科の植物です。 果物のマンゴーと似た果実を実らせることから、アフリカマンゴノキと呼ばれるようになり、現地では減量を目的とする人の薬草として使われてきました。 いつもの食事に、味付けやとろみ付けとしてアフリカマンゴノキのエキス・種子を使用することで、過剰な食欲を抑える効果が期待できるんですね。 そもそも、アフリカマンゴノキに食欲を抑えるといったダイエット効果を期待できる理由は、満腹中枢刺激ホルモンであるレプチンを活性化させるからです。 レプチンが活性化されれば、脳に素早く「お腹いっぱいである」といったシグナルを送ることができます。 さらに、レプチンには食欲を抑える以外にも、中性脂肪の分解を促す効果が期待されるため、
・満腹中枢を刺激して食べ過ぎを防ぐ
・中性脂肪の分解を促して痩せやすい環境を作る
この上記2つの効果により、ダイエット効果が期待できるといわれています。
アフリカマンゴノキはなぜ痩せない?
食べ過ぎを防ぎ、なおかつ痩せやすい環境を作り出してくれるのであれば、確かに高いダイエット効果が期待できそうですよね。 しかし、冒頭でもお話しした通りアフリカマンゴノキダイエットに挑戦した日本人の多くが、体験者の口コミをみる限り、十分なダイエット効果を実感することができていません。 なぜ、このような事態を引き起こしているのかというと、レプチンを活性化しても食欲を抑えられるとは限らないからなんですね。 満腹中枢刺激ホルモンであるレプチンを活性化すれば、食べ過ぎを抑えられるといわれていますが、これは大きな間違いです。 なぜなら、人間の食べたいと感じる欲求は、空腹により引き起こされるとは限りません。 例えば、焼肉屋の前を通り過ぎたときに肉が焼けた香ばしいニオイを嗅ぎ、「肉が食べたい」と感じるのは、摂食中枢を刺激されるからです。 摂食中枢は食欲のスイッチとなり、このスイッチを止める役割を果たすのが満腹中枢です。 しかし、レプチンの効果で満腹中枢を効率よく働かせることができたとしても、たびたび摂食中枢が刺激されれば、結果的にカロリーオーバーを引き起こします。 したがって、1回の食事で食べ過ぎを抑えることができても、間食を繰り返したり、高カロリーな食事を好んだりする人にとっては、あまり効果を期待することができません。
アフリカマンゴノキはダイエットパートナーに不向き?
アフリカマンゴノキは、短期間で高いダイエット効果を発揮した論文を発表しています。 こちらの論文に掲載されている臨床試験データをみると、たった8週間で体重が6キロ以上減少しているんです。 この数字だけみれば、ダイエットパートナーとして最適な素材に感じますよね。 しかし、よく考えてみてください。 8週間で体重が6キロ落ちるということは、1ヵ月で体重が3キロ落ちる計算になります。 1ヵ月が約30日間だと算出し、この期間で3キロもの体重を落とすためには、1日700キロカロリーを消費しなくてはいけません。 アフリカマンゴノキを飲むだけで、これだけのカロリー消費が実現するのなら、世の中に太っている人はほとんどいないと思いませんか? また、こんな画期的なダイエット素材があるのなら、今頃ノーベル賞を受賞しているはずです。 これを考えると、残念ながら本気でダイエットしたい人のパートナーとして、アフリカマンゴノキを推奨することはできません。
まとめ
夏にかけて本格的なダイエットに挑戦したい人は、まず今現在の体重を計測し、全身鏡を使って自分の体をよく観察してみてください。 これであなたが本気で痩せたいと感じたのなら、楽して痩せる方法ではなく、努力して痩せる方法を選択するはずです。 地道な努力は必ず報われます! 半信半疑なダイエット素材ではなく、あなた自身の力で理想の自分を手に入れましょう。