アフリカマンゴノキは違和感だらけ！冷静に考えてもおかしい効果！

: カテゴリー：アフリカマンゴノキ、エラグ酸、ダイエット、体重減少、効果

健康になれる、痩せる。そんな夢のような効果が期待できるといわれているのがアフリカマンゴノキです。アフリカマンゴノキを摂取すれば普段通りの生活をしていても劇的に体重が現象する上に、コレステロール値も正常化していくと話題。とにかく、いいこと尽くめというのがアフリカマンゴノキ側の意見です。しかし、そんなに簡単に痩せられる薬はありません。ここでは、アフリカマンゴノキの違和感について考えていきましょう。

根本的な問題は？

アフリカマンゴノキは、亜熱帯地帯に自生している高木になる実といわれています。アフリカマンゴノキの効能が注目されたのはじつは近年のことで、アメリカの製薬会社が目をつけた…ということが発端だそうです。アフリカマンゴノキには食欲抑制ホルモンを分泌する効果が期待されており、現地では肥満対策としてスープなどで食べられていた…というのです。しかし、冷静に考えてみましょう。亜熱帯地帯の方々は一部の富裕層は別として、そこまで激太りするような食生活をするでしょうか。貧しい方もいるでしょうし、食生活的に先進国のようにカロリー過多な生活をしているとは考えにくいところがあります。結果、アフリカマンゴノキではなく食生活が関連している。こう考えてみるといろいろと違和感に気がつくはずなのです。

検査も怪しい

まず、アフリカマンゴノキが効果があるといわれているのが、アフリカマンゴノキ由来エラグ酸と呼ばれている成分です。これを、毎日3mg（これもなぜこの量なのか根拠無し）摂取することでさまざまな健康効果が期待できるとのことです。まず、LDLコレステロール値が減少すること、HDLコレステロール値が上昇することなどが示唆されています。悪玉コレステロールが高い方は日本にも多いことから、これの減少はかなり注目に値するといえます。しかし、冷静に考えてみましょう。こういった数値は食事制限や食事の変化で劇的に効果が見えます。コンビニエンスストアで油ものをたっぷりと食べていた方やお酒を多く飲む方。そういった方が、野菜や焼き魚、煮魚などの食生活に変化させれば1ヶ月程度でしっかりと差が出てくるでしょう。さらに、あえてあまり食べない。これも、過食だった方には効果的です。つまり、アフリカマンゴノキを摂取させながらも被験者が食事制限をしていたら意味がない…。こういうことなのです。

劇的な痩せ方もおかしい

そして、アフリカマンゴノキがもっとも怪しいといわれている理由のひとつが、「劇的な痩せ方」です。アフリカマンゴノキ由来エラグ酸を3mg摂取し続けた郡が、なんと8週間で6kgも減量できたというのです。これは、かなり怪しいと考えていいでしょう。そもそも、特保製品と呼ばれているものは12週間摂取しても1kg痩せるかどうか…というところ。そもそも、特定保健用食品はやせ薬ではありませんので、これを摂取したから激やせということはあり得ない。そう考えていいでしょう。このアフリカマンゴノキにおける激やせ報告も、ただ食事をあまり摂取していなかった…と考えられないでしょうか。もし、そうだったとしたら調査としては意味がありません。

イチゴも一緒

しかし、仮に普通の食生活を続けたところでアフリカマンゴノキを摂取していた…ということにしましょう。しかし、このアフリカマンゴノキ由来エラグ酸ですが、エラグ酸はイチゴにも多く含まれており、3mgというとイチゴ半パック分となります。イチゴ自体は栄養素が多いフルーツですが、さてこれを食べ続けていると激やせするか…という話は耳にしたことはありません。こういった部分も違和感を感じさせるポイントなのです。