アフリカマンゴノキを信じるな！飲むだけで痩せない理由を解説

米国で、誰もが知っているほど有名なダイエット素材が、アフリカマンゴノキです。

テレビ番組でも取り上げられ、「アフリカマンゴノキ由来エラグ酸」が配合されたダイエットサプリは、飛ぶように売れました。

この評判が日本にも伝わり、最近では国内から販売されている多くのダイエットサプリにもアフリカマンゴノキが使われています。

しかし、アフリカマンゴノキを配合したダイエットサプリは飲むだけで痩せられる魔法の素材ではありません。

アフリカマンゴノキで楽して痩せられるといった噂は、かなり信憑性が低いんです。

そこで今回は、アフリカマンゴノキを飲むだけでは痩せられない理由を解説します！

アフリカマンゴノキが米国で話題になった理由

アフリカマンゴノキが米国で人気を集めた理由は、食欲を抑えられるからです。

ダイエットが失敗におわる最大の原因は、食欲が抑えられないこと。
つまり、「空腹感」が満たされないからです。

私たちが食事をすると、脳からは「十分な栄養を補給した」といったサインが送られます。

このサインがいわゆる、満腹感なんですね。

しかし、体内ホルモンの1つであるレプチンの働きが悪くなると、いつまでたっても脳に適切なサインが送られません。

この状況を打破するために注目を集めているのが、アフリカマンゴノキです。

アフリカマンゴノキ由来エラグ酸には、レプチンの働きを向上させる「アディポネクチン」の分泌量を増やせることが実証されています。

そのため、満腹感をより早く脳に伝え、食べ過ぎを抑えることでカロリー摂取を減らせるわけです。

実際に、暴飲暴食が目立つ米国では、アフリカマンゴノキの効果で食欲を抑えられている人も多いといわれています。

アフリカマンゴノキは、米国で実績のあるダイエット素材です。

しかし日本国内では、思うように痩せられないと感じている人が増加しています。

その最大の理由は、日本人と欧米人の食生活に大きな違いがあるところです。

日本人はもともと、欧米人ほどの食欲がありません。

ハンバーガーのサイズを比較してもわかるように、1度で摂取する食事の量には大きな違いがあるんです。

もともと食べ過ぎの傾向にある欧米人にとっては、アフリカマンゴノキの食欲を抑える効果が見事にハマりました。

しかし、日本人に適しているとは言い切れないのが現状です。

また、アフリカマンゴノキの臨床試験は、カメルーン人を対象に行われていますが、日本人を対象にした試験は大々的に行われていません。

したがって、日本人がアフリカマンゴノキを飲むだけで痩せると考えるのは、有効な考えではないことがわかります。

上記では、アフリカマンゴノキを飲むだけで痩せられない理由として、外国人と日本人の体質の違いを挙げました。

しかし、気になるポイントは他にもたくさんあります！

例えば、アフリカマンゴノキ由良エラグ酸に高いダイエット効果があるのなら、果物に含まれているエラグ酸を摂取しても痩せられることになりますよね。

しかし、サプリメントに含まれる同量のエラグ酸（イチゴ半パック相当）を毎日食べ続けたとしても、痩せられる人はほとんどいないでしょう。

これを考えると、そもそもエラグ酸のみで高いダイエット効果を実証するのは無理があります。

さらに、アフリカマンゴノキは機能性表示食品であり、特定保健用食品ではありません。

なぜなら、特定保健用食品に認定されるだけの科学的根拠が揃っていないからです。

これらを総合して客観的にみると、アフリカマンゴノキのダイエット効果には不信感が残ります。

今回は、アフリカマンゴノキを飲むだけで痩せない理由を解説しました。

誰でも楽して痩せたい気持ちはありますが、我慢せずに痩せられる人はほとんどいません。

アフリカマンゴノキを信用しすぎてダイエットすると、気持ちが緩んで逆効果になる可能性もあります。

本当に痩せたいと思っているのなら、1日のカロリー計算と、代謝を高めるための適度な運動習慣を心がけてみてくださいね！