アフリカマンゴノキは早く効き過ぎ？医薬品ではないのにあやしい！？
アフリカマンゴノキを摂取することで、体が劇的に痩せていく。こんな触れ込みがあり、多くの人たちが市販されているアフリカマンゴノキのサプリを摂取しているそうです。 しかし、一部の話ではアフリカマンゴノキは効果がなく、結果的に気休めにしかならない…ともいわれているのです。そもそもアフリカマンゴノキというより、サプリメントなどは継続的な摂取が必要です。なぜ、アフリカマンゴノキが効果がないといわれているのか探ります。
アフリカマンゴノキの効果
アフリカマンゴノキは亜熱帯地帯に自生している高木。この木になっている実の種子から摂取されるエキスに痩せ効果がある。 こう信じられているようです。アフリカマンゴノキの種子から摂取される、アフリカマンゴノキ由来エラグ酸はレプチンを増加させるといわれています。レプチンとは、食欲抑制ホルモンの一種であり、これが正常に働くことで体重などをバランスよく保てると考えられています。 実際には、アフリカマンゴノキを摂取するとアディポネクチンの分泌量が増加し、それがレプチンの分泌量を増加させる働きがあるとのこと。さらに、炭水化物などの糖質の吸収を妨げたり、コレステロール値の正常化などメタボにも高い効果があると考えられているのです。
すぐに痩せるという売り方
さて、これだけみるとアフリカマンゴノキはそこまで悪い成分には感じません。むしろ、肥満が問題視されている飽食時代においては必須サプリメントではないか、という印象するあります。 しかし、問題はアフリカマンゴノキの売り出し方です。とある論文によると、アフリカマンゴノキ抽出エラグ酸を3mg毎日摂取していた群は6kgも減量したと報告されています。また、驚くべきことにその期間はわずか8週間です。 １ヶ月4週間ではありますが5週間ということもあるため、短く見積もると1ヶ月強。この期間、摂取するだけで6kgも減量するというのです。さて、ここで“これはすごいサプリメント！ぜひ使いたい。”そう思ってしまう方もいるでしょう。しかし、冷静に考えてください。そんな劇的な変化が起こるはずがないのです。
サプリメントは食品
アフリカマンゴノキが含有されているサプリメントは、日本国内にも数多く存在しています。もちろん、海外でも今売られています。 そもそも、日本国内ではサプリメントはあくまで栄養補助食品の類い。要するに、食品なのです。仮に、風邪を治すサプリメントはありません。サプリメントはあくまで補助食品。風邪を治すのではなく、かかりにくくする効果が期待できる…そんな食品なのです。 仮に、アフリカマンゴノキのその報告が本当だとしたら応えはひとつ。これはすでに医薬品です。飲むだけでこれだけのスピードで痩せるのであれば、まさに劇薬。医師の管理のもとで処方されないと、大変なことになってしまうことは誰の目にも明らかです。 さらに、これだけの痩せ薬であるにもかかわらず副作用はほとんどない…ということが報告されています。もし、アフリカマンゴノキ側が伝えていることが全て本当だとしたら、ノーベル化学賞や平和賞などさまざまな賞を受賞していることでしょう。
サプリメントは時間がかかる
サプリメントは数多くあるのですが、まず全ての基本は継続利用が求められていることです。とくに漢方系のサプリメントであれば1年以上は続けてほしいということが謳われます。最低でも、効果が出てきたように感じるのは3ヶ月程度の継続摂取。毎日、欠かさずに摂取してそれです。 仮に、8週間で6kgも痩せてしまったとしてそれ以上い継続していたら何が起こってしまうのでしょうか。さらに、摂取をやめたら恐らくリバウンドするでしょう。それが、問題なのです。ぜひ、この事実を理解しておいてください。
