アフリカマンゴノキのサプリは効果がない?その事実を調査!
近年、話題になっているのがアフリカマンゴノキという成分の入ったサプリメント。
アフリカ各地では、古くから食欲を減退させダイエット効果がある成分として注目されてきたと言われおり、今米国をはじめ日本国内でも人気を博しつつあります。しかし、本当にアフリカマンゴノキという成分が入ったサプリメントは痩せるのでしょうか。
ここでは、アフリカマンゴノキのサプリについて考えていきたいと思います。
なぜ痩せるのか?
そもそも、アフリカマンゴノキとは何か考えます。アフリカマンゴノキは、アフリカやインドなどの亜熱帯地域に自生している高木の実で、マンゴーのような形や色をしていることからこう呼ばれているようです。
冒頭でもお伝えした通り、この実は過剰な食欲を抑える効果があると現地では昔から食べられてきており、その効果に注目した業者がこの粉末状の成分をサプリメントに入れて販売した、という流れです。
アフリカマンゴノキは、“満腹中枢刺激ホルモン”と呼ばれているレプチンの働きを活性化させる“アディポネクチン”という物質の分泌量を増加させるとされています。
当然、食欲が落ちることで過剰飲食をすることがなくなり減量に。サプリメントを摂取することで、食べ過ぎないからだを作れるというのが、アフリカマンゴノキが痩せるという理屈です。
どのくらい痩せるのか?
痩せる、と言ってもどの程度痩せるかが問題です。
アフリカマンゴノキ成分をサプリメントとして製造している業者によると、アメリカで行なわれたヒト臨床試験での結果、アフリカマンゴノキを摂取した群とそうでない群で1日平均400Kcalの差が出たそうです。
400×30だと考えると、アフリカマンゴノキを毎日摂取したら12000Kcalの摂取量を抑えることができるため、単純計算で半年で10kgマイナス、一年間続けることで20kgの減量が期待できるとされています。
これが本当であれば、本当に画期的なことですし、今までさまざまなダイエットに挑戦したけれど失敗し続けた、という人には朗報という言葉以外が見つからない、まさに奇跡のサプリと言えるでしょう。
本当にサプリは効果があるか?
半年でマイナス10kg、1年でマイナス20kg減量できるとしたら、これは本当にすごいことです。しかし、あまりにもウマい話過ぎて信じられない、という方もいるでしょう。
事実、米国で先にアフリカマンゴノキを使用したサプリメントがヒットしていますが、あまりその臨床データが少なく、日本国内で販売するにあたって信用できるデータが少な過ぎるという指摘もあるのです。
特に、日本国内ではアフリカマンゴノキを使用したサプリメントは機能性食品の表示がされているのですが、この機能性の化学的根拠自体が疑問を呈するものであり、信用しにくいと指摘されています。その一部を紹介します。
痩せ過ぎてあやしい?
臨床試験では、アフリカマンゴノキ由来没食子酸を8週間摂取した人たちが、なんと約6kg減量に成功したというデータを提示しています。
しかし、そもそも特保成分と売り出すためには12週間のデータが必要だったり、いろいろと計測されていない部分があります。
さらに、ほかの特保成分の効果と比較すると体重はどんなに多く減っても1kgであり、マイナス6kgという数値が本当であればノーベル賞レベルの発見と言えます。雑なデータであり、危険という指摘も後を絶たないのです。
サプリも効果無し?
実際、アフリカマンゴノキ成分が含まれたサプリメントを飲み、経過を試された方もいるようですが、あまり効果が無いという報告も少なくありません。逆に、太ってしまった…という報告もあります。
もちろん、食生活も関係しているでしょうし、体質もあります。しかし、想定される減量値に届く値とはほど遠く、懸念しか残りません。
このようにアフリカマンゴノキのサプリは効果がない、という可能性もあるため、吟味していく必要がありそうです。