アフリカマンゴノキでダイエットしても痩せないのはなぜ？理由を徹底検証！

あらゆるダイエットが毎年のように流行していますよね。

昨年は「押し麦ダイエット」が大きな話題となりましたし、そのきっかけとなっているダイエットが「糖質制限ダイエット」です。

しかし、これらのダイエットは好きなものを我慢しなければいけないデメリットがあるため、挫折してしまう人も少なくないんですよね。

そこで、好きなものを我慢せずに痩せられるダイエットの新素材として、注目されているのがアフリカマンゴノキです。

「アフリカマンゴノキ由来エラグ酸」が含まれているサプリメントを摂取していれば、自然に痩せることができると噂になりました。

そんな噂を聞きつけ、多くの女性がアフリカマンゴノキのダイエット効果に期待しましたが、実際に試してみると痩せられない女性が続出しているんです。

そこで今回は、アフリカマンゴノキでダイエットしても痩せない理由について徹底的に検証しました！

アフリカマンゴノキで減量とウエスト周囲がダウンする理由とは？

アフリカマンゴノキで、楽に体重が減少し、ウエスト周囲がダウンするといわれている理由は、主に2つあります。

私たちは食べることでカロリーを摂取しますが、食べ過ぎてしまうと摂取カロリーが増えてしまい、消費しきれなくなります。

すると、体内では脂肪細胞がどんどん増えていき、肥満状態に陥ってしまうんですね。

そこで、重要なカギを握っているのが、満腹中枢刺激ホルモンになります。

満腹中枢刺激ホルモンとして働くレプチンは、脳内に「お腹いっぱい」といったシグナルを送ることにより、食べ過ぎを防ぐことができるんです。

このレプチンの働きが鈍ると、適切なシグナルを送ることができなくなってしまい、結果的に食べ過ぎへとつながります。

さらに、レプチンを活性化させるもう一つのホルモンがアディポネクチンなのですが、こちらは脂肪細胞が増えてしまうと、スムーズに産生されなくなってしまうんですよ。

アディポネクチンが産生されなければ、肝心のレプチンの働きをサポートすることができなくなり、食べ過ぎることが増えてしまうんですね。

そんな状態を改善するために、アディポネクチンの分泌量を約2.6倍増やせるのが、アフリカマンゴノキになります。

アフリカマンゴノキを摂取することで食欲を抑制できるようになるのは、アディポネクチンの分泌量を増やして、レプチンを活性化することができるからなんです。

食べ過ぎを抑制することができるようになれば、摂取カロリーも減らして太りにくい状態へと導くことができます。

レプチンには、満腹中枢を刺激することができるだけでなく、中性脂肪の分解を促進して、脂肪酸に変換させる力があります。

脂肪酸に変換することができれば、エネルギー源として活用することができるようになるため、体内に溜め込みにくい環境を作ることができるんですね。

先ほどもご紹介したように、アフリカマンゴノキにはレプチンを活性化させるアディポネクチンの分泌量を増やすことができるため、脂肪酸に変換させる働きを効率よくさせることが可能です。

上記でご紹介したアフリカマンゴノキで痩せる理由を見ると、かなり高い効果を期待してしまいますよね。

しかし実際には、アフリカマンゴノキで痩せられなかったという方も少なくありません。

なぜ、満腹中枢を刺激したり、中性脂肪の分解を促進したりするのに痩せられないのかというと、これだけで完全に食欲を抑制することができないし、エネルギー源へと変換しても、ダラダラと過ごしていれば消費することができないからです。

そもそも、アフリカマンゴノキ由来エラグ酸が配合されているサプリメントで劇的なダイエット効果を期待できるのであれば、同じくエラグ酸が豊富に含まれているイチゴでも同等の効果を実感できることになります。

イチゴをたくさん食べたからって食欲がなくなるわけではないし、食べるだけで痩せるなんて聞いたことありませんよね？

また、アフリカマンゴノキはカメルーン人を対象に臨床試験が行われていますが、こちらでは腹部脂肪面積の測定が行われていないため、トクホ認定を受けることもできません。

これだけ効果の高い成分なのであれば、消費者庁に届け出るだけで良い「機能性表示対応素材」なのが不可解です。

つまり、アフリカマンゴノキの臨床試験データがいかに優れていたとしても、腹部脂肪面積の測定がきちんと行われているトクホ成分には、残念ながら勝ることはありません。

アフリカマンゴノキでダイエットを成功させたい方には残念なお話だったかもしれませんが、これが紛れもない真実です。

100%効果のない成分とはいえませんが、楽して痩せられる成分とはとても言い難いため、過度の期待は禁物ですね。