機能性表示食品のアフリカマンゴノキが日本で大ヒットしない理由とは?

カテゴリー:アフリカマンゴノキダイエット効果腹部脂肪面積

欧米で大ヒットしたダイエット素材「アフリカマンゴノキ」

日本で話題になってから、数年の月日が流れています。

しかし、この数年間の間でブームを巻き起こしたダイエット素材はいろいろあったものの、アフリカマンゴノキはそこまで大きく注目されていません。

なぜ、世界的に見て実績のあるダイエット素材でありながら、日本で大ヒットしていないのか気になりませんか?

そこで今回は、アフリカマンゴノキが日本で大ブームを巻き起こしていない理由を探りました。

ダイエット効果の科学的根拠もご紹介しながらわかりやすく解説していくので、ぜひ役立ててみてくださいね!

 

アフリカマンゴノキが世界的に注目された理由

アフリカマンゴノキが、欧米を始めとする世界各国で注目された理由は、非常に優れたダイエット効果を科学的根拠にて証明したからです。

では、その科学的根拠が一体どんなものであったか、以下にまとめたのでご覧ください。

▪︎アフリカマンゴノキの科学的根拠

アフリカマンゴノキの科学的根拠を示す論文の対象者となったのは、BMI 25〜30の32名のカメルーン人です。

このうち、アフリカマンゴノキを摂取したのは16名。

残りの16名はプラセボ食品(偽物)を摂取しています。

対象となった摂取期間は8週間で、主に計測されたのは「体重」「ウエスト周囲変化量」「コレステロール」「中性脂肪」といった以下の項目です。

・体重変化: −6.2kg

・ウエスト周囲変化: −2.3cm

・コレステロール変化:(LDL)106.40 → 80.05mg/dL(HDL)68.81 → 76.80mg/dL

・中性脂肪: 56.55 → 49.53mg/dL

 

アフリカマンゴノキが日本で大ヒットしない理由

上記でご紹介した科学的根拠を見ていただくと、どの項目も優れた数字を表しているかのようにみえます。

しかし、この数字にはかなり問題点があるんです。

まず、8週間で6.2kg減少したと報告されていますが、この数字は日本で販売されている特定保健用成分を大きく上回るものです。

通常の特定保健用食品の科学的根拠を示すデータを見ると、摂取期間は12週間となり、体重変化量は平均して− 1kg程度。

つまり、機能性表示食品でありながら、特定保健用食品よりも大幅に優れた効果を示しています。

また、ウエスト周囲変化量に対しても、特定保健用食品と平均して1cm程度も減少していました。

続いて、コレステロールと中性脂肪ですが、こちらはもともと基準値以内の計測となっているため、臨床学的に意義があるものとはいえません。

さらに、アフリカマンゴノキの科学的根拠には、特定保健用成分認可に最重要項目とされている「腹部脂肪面積」の測定がないんです。

これらを全て総合して考えると、アフリカマンゴノキの科学的根拠は、かなり疑わしいレベルとなってしまいます。

これが日本国内では大きく専門家から指摘されているため、アフリカマンゴノキに対して不信感を募らせている方も少なくありません。

また、これらの科学的根拠は日本人を対象に行われていないため、日本人とカメルーン人で同等の効果を得られる根拠はどこにもないのです。

実際に、アフリカマンゴノキが主成分となっているダイエットサプリの口コミをみても、劇的なダイエット効果が評判になっている商品はほぼありませんでした。

ダイエット効果を感じられる人が少ないからこそ、日本で大ブームを巻き起こしていない可能性が非常に高いのです。

 

まとめ

今回は、アフリカマンゴノキが日本で大ヒットしない理由について、科学的根拠をもとにご紹介しました。

アフリカマンゴノキに限らず、科学的根拠がはっきりとしないダイエット素材は山ほどあります。

体質との相性もあると思いますが、このような事実があることをぜひ覚えておいてくださいね。