【注目】アフリカマンゴノキでコレステロールは下がらない!?玉ねぎの方が効果的って本当?
生活習慣病が急増している現代の日本では、高コレステロールによる「脂質異常」と診断される人が年々増えています。 脂質異常をそのまま放置していると、動脈硬化を進行させてしまうリスクが高まるため、命に関わる深刻な事態を引き起こしてしまうんですね。 そこで注目を集めているのが、ダイエットや健康にサポート効果をもたらすと話題の、アフリカマンゴノキです。 米国では250万個も販売されたダイエットサプリの主要成分になるため、日本でもかなり注目されています。 しかし、アフリカマンゴノキでコレステロールが下がるといった噂を信用するのは危険です。 今回の記事では、アフリカマンゴノキがなぜ高コレステロール対策におすすめできないのかを検証します!
アフリカマンゴノキがコレステロール対策に良いと噂される理由
アフリカマンゴノキが、高コレステロール対策に良いと囁かれるようになった理由は、科学的根拠を示した論文において、悪玉(LDL)コレステロールが減少したからです。 カメルーン人を対象に8週間行われた臨床試験では、以下のような数値の変化が報告されています。
・LDLコレステロール値: 106.40 → 80.05mg
・HDLコレステロール値: 68.81 → 76.80mg
これをみていただくとわかるように、わずか8週間の摂取によって、悪玉コレステロールは減少し、善玉コレステロールは上昇していますよね。 この数字だけをみれば、「アフリカマンゴノキは高コレステロール対策に有効である」と感じてしまうかもしれません。 しかし、被験者の初期値に注目してください。
LDLコレステロールとHDLコレステロールの平均的な基準値は、
・LDLコレステロール: 70〜139mg
・HDLコレステロール: 40〜80mg
このようになっています。 つまり、アフリカマンゴノキを実際に試した被験者はもともと基準値内であり、高コレステロールに悩まされている、脂質異常と診断された人ではないのです。 したがって、残念ながら臨床学的意義があるとは言い難い結果となります。
アフリカマンゴノキで「脂質異常症」は改善されないのか?
高コレステロールを患う脂質異常症の方が、アフリカマンゴノキを試しても、残念ながら改善されるケースはほとんどありません。 なぜなら、脂質異常と診断される多くの人は生活習慣が偏っていたり、体質的にコレステロール値が高かったりするからです。 根本的な改善を図るためには、医薬品による治療が第一の選択肢となります。 また、サポートとして取り入れる方法としても、アフリカマンゴノキはおすすめできません。 なぜなら、先ほどご紹介した臨床試験データをみていただいてもわかるように、意義がある結果だったとはいえないからです。 さらに、アフリカマンゴノキには2例ではありますが、副作用の報告例もあります。
アフリカマンゴノキよりも玉ねぎの血液サラサラパワーの方が効果あり?
高コレステロール対策に評判が良いのが、血液をサラサラにする食材「玉ねぎ」です。 玉ねぎにはケルセチン配糖体が豊富に含まれており、長年の研究によって強い抗酸化作用を持つことが判明しているんですね。 この抗酸化作用がLDLコレステロールの酸化を抑え、命に関わる動脈硬化などのリスクを減らしてくれるといわれています。 玉ねぎなら、スーパーやコンビニで気軽に入手することができますし、副作用の心配もありませんね! 高コレステロールのサポートとして取り入れるのであれば、アフリカマンゴノキより安全かつ安心かもしれません。
まとめ
今回は、アフリカマンゴノキが高コレステロール対策におすすめできない理由についてご紹介しました。 なお、コレステロールを基準値に導きたいのであれば、日常的な運動や水分補給も大切です。 日常生活の悪い癖を見直し、まずは食生活の改善と気軽な運動から始めてみてはいかがでしょうか。