アフリカマンゴノキ由来エラグ酸の効果は本当!?そもそもエラグ酸とは?
アフリカマンゴノキ由来エラグ酸は、健康効果が高い成分として注目されています。その効果のほどは高く、劇的に短期間で体重を減らすことができると大きな話題となりました。 しかし、その効果に疑問を呈する人たちも少なくなく、本当にこの成分は安全なのかも不明瞭となっています。ここでは、アフリカマンゴノキ由来エラグ酸について考えていきたいと思います。
高い効果
アフリカマンゴノキは、亜熱帯地帯に自生している高木になる実のことです。サプリメントとして使われているのは果実ではなく、その種子から抽出さるアフリカマンゴノキ由来エラグ酸だといわれています。 アフリカマンゴノキ由来エラグ酸を摂取することで、アディポネクチンというホルモンの分泌量が増加。さらに、食欲抑制として働くレプチンも増加するとされています。 このアフリカマンゴノキ由来エラグ酸を摂取すると、中性脂肪を減少させたりコレステロール値を正常化させたり、優れた効果が期待されています。こういった側面から、アフリカマンゴノキ由来エラグ酸がサプリメントに配合され、高い効果が謳われているのです。
エラグ酸について
アフリカマンゴノキ由来エラグ酸ですが、アフリカマンゴノキに特有な成分ではありません。つまり、自然界に存在している成分であり、ほかの植物や果実にも含まれていると考えられています。 とくに、有名なのはイチゴやラズベリー、ザクロなどの果実です。エラグ酸というと馴染みがないかもしれませんが、これは天然のポリフェノールの一種。つまり、自然界に広く存在している成分にひとつと考えることができます。 さて、これから考えるとアフリカマンゴノキの効果にさまざまな疑問が生まれてしまいます。それは、なぜなのか解説していきましょう。
劇的な痩せ方
前述したように、アフリカマンゴノキ由来エラグ酸には高い健康効果があると期待されています。 その中でも、とくに劇的な効果が体重減少におけるものです。とある論文によると、アフリカマンゴノキ由来エラグ酸を3mg毎日摂取する群と、そうでない群でわけた研究が行われ、前者に驚くべき効果があったと示唆されています。 それが、なんと8週間で体重が6kgも減少したということです。仮に、この結果が本当であればかなり画期的なことだということは理解できます。世界の肥満問題を解決する特効薬になり得るからです。しかし、こんなことが本当に起こるのでしょうか。 そもそも、日本国内で特保成分として認められている各種成分は12週間の検証調査でマイナス1kg減少できればよいレベルです。 減量効果と考えると、脂肪燃焼しやすくなる…という部分に落ち着くでしょう。そもそも、アフリカマンゴノキ由来エラグ酸が含まれているのはサプリメント。あくまで、食品です。 これが医薬品であれば納得できますが、その効果を見ても確実に処方には注意を払うべき劇薬でしょう。まず、こういった結果が出ている時点でアフリカマンゴノキの存在があやしいと考えられます。
ほかのエラグ酸
また、前述した果物にもエラグ酸は含まれています。アフリカマンゴノキ由来のエラグ酸だけ特別な成分ということはありません。 基本、エラグ酸はエラグ酸です。じつは、エラグ酸3mgほどというのは、イチゴ半パックに相当します。 つまり、イチゴ半パックを毎日食べていれば、8週間後には6kgほどの減量ができることになってしまうのです。こんなこと、あり得るでしょうか。こういったことからも、アフリカマンゴノキの効果が怪しいといわれてしまうのです。
まだまだ使うべきではない
エラグ酸は抗酸化作用のある成分であり、基本的にはよい成分です。しかし、目田立ちたいためにあえて虚偽の報告などをしてしまうと後々大変なことになります。アフリカマンゴノキの効果の真意はわかりませんが、利用はまだ検討しておいたほうがよいでしょう。