摂食障害を引き起こす?アフリカマンゴノキへの期待は注意!
健康維持のためにダイエットをすることは悪いことではありません。むしろ、肥満傾向にある方は多少のダイエットをしないと、逆に重大な健康被害を被る可能性があるでしょう。 さて、そんなダイエットに興味がある方々に注目されているのがアフリカマンゴノキ。この成分が含まれているサプリを摂取すれば、痩せる上に健康的になれると話題です。しかし、アフリカマンゴノキの利用にはさまざまな注意点があります。それをお伝えしましょう。
アフリカマンゴノキは痩せる?
アフリカマンゴノキについて語る際、まずその効能から考えていく必要があります。アフリカマンゴノキは、亜熱帯地帯に自生している高木からなる実です。 その実から抽出されたアフリカマンゴノキ由来エラグ酸を利用することにより、ダイエット効果が期待できると考えられています。 アフリカマンゴノキは、摂取するとアディポネクチンと呼ばれるホルモンの分泌量が増加します。このアディポネクチンは糖質の吸収量を抑え、さらにコレステロール値なども正常化してくれる優れものと考えられています。 また、最大のポイントがレプチンを増加させるところ。レプチンとは、ダイエットに欠かせない食欲抑制に関連するホルモンです。そのレプチンが増加する可能性があり、結果過食を控えてダイエットできるとなっています。
あやしい効果
しかし、このアフリカマンゴノキにはあやしい部分がたくさんあります。副作用はないといいながらも、妊婦や若年層、またさまざまな方の利用をすすめていません。さらに、アフリカマンゴノキ由来エラグ酸を3mg摂取していた群。これが、8週間で6kgも減量したということが論文で報告されています。 一般的に考えにくい効果なのですが、もっとおかしいのが副作用実験です。とある群にアフリカマンゴノキ3mgの5倍。つまり、15mgも摂取させ続けても何も無かった…と報告しているのです。 通常、これだけの痩せる成分です。5倍も摂取したら摂食障害を引き起こすと思えないでしょうか。健康被害が何も無かったということは、つまりアフリカマンゴノキの効果はない…と言ってしまっているのです。ただし、アフリカマンゴノキはそれ単体でなかなか個人が摂取できない成分。まだまだ、その効果に疑念がもたれ続けているというわけです。
不安障害に注意
8週間で6kgも減量するというのは驚きですが、こういった効果を求めている方は切羽つまっていると考えられます。何が何でも痩せたいと思い込み、食事を極端に抜くなど危険なダイエットをしがちです。もちろん、冒頭でお伝えしたような適度なダイエットは問題ないでしょう。 むしろ、それを積極的に取り入れることの方が大切です。しかし、食事を一気に抜いたり、過渡な運動をし始めるようなダイエットは体調に異変をもたらします。そこに、これだけ減量できるとう話のアフリカマンゴノキ。アフリカマンゴノキを使い、接触を控え、とにかく1日でも早く激やせしたい…という方が多くなるはずでしょう。 あまりにも痩せる、という謳い文句で攻めているようなサプリの場合、精神的につらい人たちが手を出しがちです。もし、食べること、太ることに恐怖を覚えてしまうような摂食障害になったらどう責任を取るのでしょうか。私たち人間の身体も動物と一緒で、何も食べなければ痩せます。 これは、確実です。しかし、それは痩せるのではなく必要な栄養素を取れていない…いわゆる飢餓の状態になっているだけ。通常の食事を取り、ある程度の体重がないと人間生活をすることが困難ということなのです。
アフリカマンゴノキに期待しない!
アフリカマンゴノキを使おうが使わなかろうが、食事をしなければ痩せます。しかし、それは正しい方法ではありません。アフリカマンゴノキに期待するような生活は送らないようにしましょう。