アフリカマンゴノキは高コレステロールに効果なし!?生活習慣病の予防にはならないって本当?
ダイエットだけでなく、メタボにも良い変化が期待できると話題を集めている「アフリカマンゴノキ」
生活習慣病の予防に、高い効果を期待できるのではないかと気になっている方も多いですよね。
しかし、特定保健用食品ではなく、機能性表示対応素材であるアフリカマンゴノキに、果たしてこのような効果を期待できるのか半信半疑の方も多いのではないでしょうか。
そこで今回は、
・アフリカマンゴノキってなに?
・コレステロールに対してどんな効果を期待できる?
・高コレステロールの改善に役立つって本当?
この3つの疑問をわかりやすくご紹介していきますね!
機能性表示対応素材「アフリカマンゴノキ」ってなに?
アフリカマンゴノキは、アフリカやインドといった湿った地域に生息している「アフリカマンゴノキ属ニガキ科」の植物です。
マンゴーのように黄色い果実を実らせることから、「アフリカマンゴノキ」と名付けられたといわれています。
そんなアフリカマンゴノキが世界的に注目された大きな理由は、現地でダイエットに効果的な薬草として重宝されていたからなんですね。
料理に混ぜて使用することで、食欲を抑制させたり、中性脂肪の分解を促したりすると話題になり、肥満大国として有名なアメリカから高い関心を集めました。
ダイエットサプリの主成分としてアフリカマンゴノキを採用した商品は、なんと年間で250万個も売れたのだから、すごい人気です。
この評判は日本でも徐々に広がり、アフリカマンゴノキに、高い期待を寄せる方が急増しています。
アフリカマンゴノキはコレステロールにどんな効果が期待できる?
アフリカマンゴノキは、
・満腹中枢を刺激して食べすぎを予防する
・中性脂肪の分解を促進して燃焼しやすい状態にする
この上記2点に高い注目が集まっています。
しかし他にも、高コレステロールに対して良い変化を期待できるといわれているんです。
そもそも高コレステロールとは、「脂質異常」を指します。
健康診断で血液検査をすると、
・LDLコレステロール
・HDLコレステロール
この2つの数値を測定できますが、基準値を超えていると、脂質異常と診断されるんです。
しかし、HDLコレステロールに関しては、数値が高くてもあまり問題ありません。
なぜなら、HDLコレステロールは善玉コレステロールとなるため、体内で良い働きをしてくれるからです。
一方、LDLコレステロールは悪玉コレステロールとなり、数値が高いと体内で悪影響を引き起こすきっかけになる場合があります。
心筋梗塞や脳卒中の引き金となる動脈硬化は、特に要注意です。
そこで、健康に過ごすためにも悪玉コレステロールであるLDLコレステロールの数値を下げて、善玉コレステロールであるHDLコレステロールの数値を上げるのが理想的なんですね。
アフリカマンゴノキには、LDLコレステロールを低下させ、HDLコレステロールを上昇させる効果が報告されているため、高コレステロールにも効果的であるといわれるようになりました。
○アフリカマンゴノキで本当に高コレステロール値は改善される?
アフリカマンゴノキの臨床試験データをみると、被験者のコレステロール値に脂質異常は最初から見られませんでした。
つまり、悪玉コレステロールであるLDLコレステロールの値も、善玉コレステロールであるHDLコレステロールの値も、基準値範囲内であることから、アフリカマンゴノキの効果はよくわからないんです。
明らかな脂質異常が改善されついるデータがあれば、「アフリカマンゴノキは高コレステロールに期待できる!」といえます。
しかし、そのデータが存在しないため、高コレステロールを改善できるとは残念ながらいえません。
まとめ
今回は、アフリカマンゴノキとコレステロールについてご紹介しました。
アフリカマンゴノキだけでコレステロール値を改善するのは難しいため、脂質異常に悩まされている方は生活習慣をまず見直すことから始めてみてくださいね!