アフリカマンゴノキを摂取すれば痩せる?レプチン分泌の落とし穴とは?

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アフリカマンゴノキを利用したい方の中には、その効果に期待している方もいるでしょう。しかし、アフリカマンゴノキを摂取したから痩せるという期待は時期尚早なのではないでしょうか。

今回、その理由について考えていきたいと思います。

 

なぜ痩せるのか?

そもそも、アフリカマンゴノキが痩せる理由ですがアディポネクチンの分泌量が増えてレプチンの働きが活性化することで痩せると言われています。

もちろん、これは痩せるわkではありません。レプチンという物質は、食欲抑制に関連するホルモンの一種であり、一般的に私たちの体の体重維持に役立っています。例えば、とある人がご飯を食べていると満腹感を当然感じますが、それはレプチンなどが、“もう十分な食物や栄養を摂取した”という合図を出すため食欲が止まります。

そのため、普通に生きていれば太るということはないのです。

しかし、今の時代はさまざまな誘惑が多いですし、そういったレプチンの満腹感をも凌駕する香りや食感、味わいを研究され尽くしたフードが山のようにあります。結果的に、アフリカマンゴノキを摂取することでレプチンをより分泌させ、その食欲を抑えていこうという話なのです。

 

レプチンだけでは厳しい?

しかし、レプチンの分泌量が増加したから食欲が無くなるか、というのは難しい部分があるかもしれません。その理由ですが、やはりさまざまな誘惑があります。

食欲が無かったとしてもスイーツなどは別腹と言われているように、香りや甘さに負けてしまうことは良くあるのです。

アフリカマンゴノキを摂取しても簡単に食欲が無くなるわけではありませんし、結果的に痩せるかどうかも分からないので期待のし過ぎには注意すべきでしょう。

 

レプチンは痩せるわけではない

そして、そもそもレプチンというのは痩せる物質ではありません。前述しているように、適正体重を維持するために活躍しているホルモンですので、そこからどんどん体重を減らすためのホルモンではないのです。

例えば、食欲を抑制できている人がさらに痩せたいと思ってアフリカマンゴノキを摂取したところで、そこから痩せて行くことはありません。

仮に、適正体重なのにもかかわらず食欲が無くなってしまい、体重が減少していくとしたら大問題です。栄養もしっかりと取ることができませんし、最悪病気になることだってあるのです。

痩せる、というキーワードだけでアフリカマンゴノキに手を出すのは注意しなければいけないのではないでしょうか。

 

成分が少ない

アフリカマンゴノキはレプチンの分泌量を増やすというところは、間違いないかもしれません。

それが、体重増減に何らかの影響を与えている、ということも否定はしません。まだまだ、注意しなければいけないことも多いのですが、アフリカマンゴノキは副作用があまり報告されておらず、摂取の仕方によっては効果があるのかもしれません。しかし、問題もあります。

まず、アフリカマンゴノキはその抽出成分を直に摂取できないということです。

アフリカマンゴノキの実が日本で手に入ることはほとんどなく、サプリメントに配合されているだけです。サプリメントというと、さまざまな成分が含まれていますし、アフリカマンゴノキの抽出成分だけが配合されているわけではありません。

さまざまな問題、規定もあるのでしょう。結果的に、効果が期待できるレベルのアフリカマンゴノキを摂取するのはかなり難しいと考えられます。

とはいえ、サプリメントをたっぷりと大量に服用するのは危険です。副作用はもちろん、体重減少どころの話ではないでしょう。アフリカマンゴノキは痩せる、というキーワードばかりが一人歩きしています。まだ、それを完全に信じないほうが良さそうですね。