アフリカマンゴノキの海外ブームはとっくに終了してる!?人気が長続きしなかった理由とは?
米国で大ヒットした「アフリカマンゴノキ」 インターネット上で検索すると、さまざまな情報が紹介されていますよね。
その中でも、ダイエット効果に注目した記事が多く出回っているため、「アフリカマンゴノキで痩せたい!」と考える方も多いのではないでしょうか。 しかし、アフリカマンゴノキの海外ブームはすでに終了しています。
年間で250万個も売れたダイエットサプリの主要成分だったのに、今では多くの方が忘れかけているんですね。 これだけヒットしたにもかかわらず、なぜ人気が長続きしなかったのか気になりませんか?
そこで今回は、アフリカマンゴノキの人気が長続きしなかった理由に注目しました。 気になるダイエット効果もわかりやすくまとめてあるので、ぜひ役立ててみてください!
アフリカマンゴノキが米国で流行した理由
アフリカマンゴノキが、肥満大国の米国で流行した理由は、主に2つあります。
まず1つ目は、食欲を抑制させる効果です。 アフリカマンゴノキには、満腹中枢を刺激するホルモン「レプチン」を活性化させる「アディポネクチン」の量を、約2.6倍増加させることが判明しています。 満腹中枢を刺激すれば、適量の食事で満足感を得られるため、必要以上に食べ過ぎることがなくなるんですね。 食べるのをなかなか止められない欧米人にとって、まさに理想的なダイエット効果であるといえるでしょう。
そして2つ目は、中性脂肪を分解する効果です。 肥満傾向の人は、脂肪細胞が肥大してしまい、通常の人と比較してアディポネクチンが産生されにくくなります。 アディポネクチンの分泌量が低下し、レプチンの働きが悪くなると、中性脂肪を分解する力も弱まってしまうんですね。 すると、脂肪はどんどん蓄積されて脂肪細胞に取り込まれていき、太りやすく痩せにくい状態を引き起こすわけです。
こちらに関しても、アフリカマンゴノキでアディポネクチンの分泌量を増やすことにより、効率よく中性脂肪の分解を促せるようになります。
アフリカマンゴノキブームが長く続きしなかったのはなぜ?
米国でアフリカマンゴノキのブームが長続きしなかった理由は、アフリカマンゴノキ 由来エラグ酸の健康効果や、ダイエット効果を疑う人が増えてきたからです。 そもそも、アフリカマンゴノキに含まれるエラグ酸は、特別なものではありません。 イチゴやザクロといったフルーツにも含まれている天然のポリフェノールです。 それなのに、アフリカマンゴノキ由来エラグ酸ばかりが注目されることを、疑問に思う方が増えるのは当然ですよね。
これだけで本当に痩せられるのなら、エラグ酸を多く含むフルーツや野菜でも、同等の効果が得られることになります。 また、アフリカマンゴノキの科学的根拠を示す臨床試験データには、8週間で体重が6.2kg減少したと記載されています。 これが本当なら、何もしていない状態で1日700kcal消費できることになるため、まさにノーベル賞ものです。
しかしノーベル賞どころか、アメリカ食品医薬品局において、エラグ酸が含まれるサプリメントには警告がなされています。 こちらはアフリカマンゴノキを特定したものではありませんが、エラグ酸が含まれるサプリメントに過剰な効果・効能を謳った栄養補助食品が多いのは事実です。
まとめ
今回は、アフリカマンゴノキの大ブームを巻き起こした米国で、人気が長続きしなかった理由をご紹介しました。
今回ご紹介した内容を見ていただくとわかるように、今現在の日本では劇的なダイエット効果をもたらす機能性表示食品など存在しません。
ダイエット素材はあくまでサポート的な存在となり、決して飲むだけで痩せるものではないのです。 過剰な期待は持たず、日々の生活習慣を見直した上でダイエットサポートに取り入れるようにしましょう。