アフリカマンゴノキの問題点はここ!食生活が改善しただけ?
アフリカマンゴノキで痩せる。 こういったキャッチコピーが多く出回った時期がありました。アフリカマンゴノキは、亜熱帯地域に自生している高木であり、その実から抽出されるエキスにダイエット効果があると期待されているようです。 しかし、本当にその効果があるかどうかは疑わしく、有識者たちもアフリカマンゴノキは嘘では?と、勘ぐっています。ここでは、アフリカマンゴノキが怪しいといわれている理由についてお伝えします。
科学的根拠が薄い
アフリカマンゴノキが痩せるという理由のひとつが、カメルー人のみで調査した論文結果です。 ここでは、アフリカマンゴノキ摂取における数々の健康効果が示唆されており、アフリカマンゴノキがどれだけ有能な成分なのかが記載されています。 これを普通の方がみたらスーパーフードでは、と思ってしまう効果なのですが、冷静に分析すると問題点が数多く見つかってきます。 まず、BMI25-30のカメルーン人だけの一報であるというところ。日本人など、海外の人たちについても安全性が高く問題なく適用されると記載されていますがそれも疑わしいところです。科学的根拠があるか…といわれるとそうではないでしょう。
臨床意義があるか?
また、アフリカマンゴノキから抽出されるアフリカマンゴノキ由来エラグ酸を摂取した方に健康効果が期待できた…とされていますがそういったところも怪しいと有識者は異を唱えます。 まず、アフリカマンゴノキ由来エラグ酸を摂取することでアディポネクチンが増加し、コレステロール値が正常化するなどの効果です。しかし、被験者のLDL-C初期値が高くなかったこと、さらにHDL-C初期値も高いことなど臨床的な意義があるかわからない…という結果です。 また、アディポネクチンの働きによって糖の吸収が穏やかになる…ということですが、中性脂肪に関して被験者たちのTG初期値が高くなかったことから本当にこれはアフリカマンゴノキで試験する意味があったのか…というような内容です。そして、もっとも衝撃なのが体重の減少量。 ほか、特保成分などと比較しても明らかに体重が減っているという結果は衝撃を受けざるを得ません。
劇的な痩せ方がおかしい
アフリカマンゴノキ由来エラグ酸を3mg摂取していた群がなんと8週間で6kgも減量に成功した…という報告です。 これは、ほかの特保成分は12週間で1kg減量できるか…というレベルなのにもかかわらず、この数字は明らかにねつ造されたもの、と疑いたくなるような結果となっているのです。 イチゴにもエラグ酸が含まれていますが、だいたい半パックでその量を摂取できます。 つまり、イチゴを半パック食べていればあっという間にダイエットができてしまうわけです。理屈もメチャクチャですし、これで臨床試験を出すというのも考えものなのです。
食べていないだけか?
仮にこれが本当の値だったとしたら、被験者たちの食事はどうだったのでしょうか。 例えば、不健康な生活をしている方が断食をしたり、正しい食生活に戻った場合はさまざまな値が改善します。 それは当然です。スナック菓子などを毎日大量に摂取していた人物が、1ヶ月そういった生活をやめて魚と野菜の生活に戻したら、当然ですがさまざまな値は戻ります。 そこに、アフリカマンゴノキも何も関係しません。つまり、この結果を見る限りもしかしたら食生活が関係しているだけであり、アフリカマンゴノキは全く意味がないと捉えることができるわけです。 結局、そこのところは不明です。こういった問題点が多いのにもかかわらず、アフリカマンゴノキは安全と言い切ることはできないでしょう。
アフリカマンゴノキは謎
アフリカマンゴノキを利用したいと考えている方は多いでしょう。しかし、全くもって意味がありません。ぜひ、注意しながらチェックしてみてください。