注意?アフリカマンゴノキの評価に疑問点あり!
近年、話題となっているサプリメントの主成分アフリカマンゴノキ。熱帯地域に自生する高木の樹から採取できるマンゴーのような形の実が、なんとダイエットや生活習慣病に効果がある、と話題です。しかし、評価などを見てみると少々問題点もあるようです。ここでは、アフリカマンゴノキの評価をお伝えしていきます。
アフリカマンゴノキは痩せる?
そもそも、アフリカマンゴノキとはどんな成分なのでしょうか。アフリカマンゴノキは、冒頭でお伝えした通り、マンゴーのような実をつける高木のことですが、これらの実はもちろん種子などを粉砕してサプリメントにするなど、そういった使用のされ方をされているようです。
その昔から、食欲を抑制する効果があると言われており、それに注目したことで話題となったという新成分です。
以前は、メイク用などに使用されていたのですが、健康食品として日本でも利用されることは珍しく、「食欲抑制」「脂肪燃焼」「血糖値低下作用」という効果が確認されていることで話題なのです。
評価は?
アフリカマンゴノキは、数多くの口コミサイトを確認する上では、評価はマチマチのようです。
痩せるという方もいたり、対して効果がないという評価もあったり、はっきりとした評価は出ていないように感じます。
しかし、臨床試験評価に関しては、アフリカマンゴノキエキス300mgを摂取した群と摂取しない群を対象に、さまざまな数値を調べたものがあります。4週間以上行われたこの臨床試験なのですが、アフリカマンゴノキを摂取した群はなんと体脂肪やLDLコレステロール、体重が劇的に現象したと報告されているのです。
摂取10週間以上経つと、なんと体重は13%も落ちたということで驚くべき評価がなされたのです。この臨床試験の結果を鑑みて、米国はもちろん、国内でもサプリメントが販売されるようになり、話題となっているということです。
危険な評価か?
さて、サプリメントでも話題になっているアフリカマンゴノキ。本当に、ここまで効果があるのでしょうか。
実は、この評価方法に疑問を呈している方も少なくないのです。例えば、アフリカマンゴノキが特保成分として認められているようですが、それらの評価方法があやしいというのです。まず、サプリメント形状の加工食品を販売する場合、ある程度定められている試験法を行わないといけません。
しかし、アフリカマンゴノキの根拠試験法は、評価指標がが明らかに足りていない、という問題点が指摘されています。本来、原則としてはお腹周りの脂肪面積の調査をはじめ、BMIなどが指標として調査れます。
しかし、アフリカマンゴノキの根拠試験法は体重と腹囲、体脂肪率しか評価されていないのです。
さらに、摂取期間も原則12週間以上であるのに比べて、8週間しか評価されていませんでした。痩せる、という臨床においてもっとも重要な評価であるお腹の脂肪面積をスルーしているのは、明らかにおかしいと言われているのです。
体重の減少がおかしい?
さらに、体重減少の臨床評価も疑問点があると言われています。
抗肥満作用による問題点として提唱されていますが、体重が8週間で評価対象者が平均で約マイナス6kgも減少したというのです。これは、驚くべき数値でしょう。
事実、ほかに特保成分として認められているものを見ると、どんなに痩せても1kgいくか、いかないかです。さらに、前述した企業の臨床試験においても、13%減少ということは、50kgの方がアフリカマンゴノキを摂取するだけで5kg以上痩せることになります。
明らかに不自然な減少量であり、ここまで効果があるとすると、ある意味危険であると指摘されています。
曖昧な評価に騙されてはいけない
アフリカマンゴノキは、絶対に危険であるとはいい切れません。しかし、しっかりと評価における問題点も指摘しないといけないのです。ぜひ、参考にしてみてください。