なぜ肥満は改善されない?アフリカマンゴノキの真実を知ること!
アフリカマンゴノキは、体質改善に大きな効果が期待できる。そんなおふれこみで多くのサプリメントが売られています。劇的に体重を減らすことができるというウリがあったり、体質改善に効果のあるさまざまな機能がある…など、かなり多くの魅力的な内容となっています。 しかし、世の中はそんなに甘くはありません。あまりに効果があるとすると逆に怪しいと思われます。その理由について考えていきたいと思います。
劇的な改善
まず、もっともアフリカマンゴノキの効果が疑わしいといわれているのが「劇的な痩せ方」です。 とある研究によるとアフリカマンゴノキ由来エラグ酸を3mg毎日摂取し続けた層が、なんと8週間で6kgも減量したという報告があります。仮に、半年間飲み続けたらほとんど別人のように痩せている…という結果となってしまうでしょう。 多くの人たちは細かなデータなどはわかりにくいため、とにかくわかりやすいセンセーショナルな方法を出したのかもしれません。しかし、本当に効果があるかわからない部分だけで判断してはなりません。
ほかの効果
アフリカマンゴノキに痩せる効果がある。そういったこと意外にもさまざまな効果が期待されています。 過剰体重者(BMI25以上)に対して行われた研究において、LDLコレステロールをはじめ、血中グルコース、C反応性タンパク質、さらにレプチンなどが優位に改善された…ということです。 肥満傾向にある方にとって有意義な効果が認められたということは、生活習慣病を改善することにもつながるはずです。さらに、6種類の病原菌にアフリカマンゴノキの葉などを投与した場合、抗菌活性をしっかりと出した…ということです。 要するに、アフリカマンゴノキは抗菌作用を有している…ということもわかったそうです。そのほか、肥満パラメーターを改善したこと、さらにHDLコレステロールを上昇させるなど、肥満対策に最も優れている成分として存在しているというのです。
肥満が改善されていない理由
ここまで肥満に効果が高い。前述したようなうれしい効果があるアフリカマンゴノキですが、なぜあまり広がっていないのでしょうか。 そもそもアフリカマンゴノキは人工的につくられた成分ではありません。亜熱帯地帯に自生している高木の実です。つまり、昔から存在している物となります。もし、近年であったとしても5年以上経っているわけですから肥満問題がすべて解決していないとおかしいでしょう。 しかし、アフリカマンゴノキは全くもって広がっていません。一部の人たちがその効果の高さを叫び続けるだけにとどまっています。その理由のひとつとしては、こういった調査自体に不備があるのではないか…という点です。 例えば、食事を控えただけで改善するような数値を検査している場合、アフリカマンゴノキを摂取するしないに関わらず、食事量を減らせば改善されるでしょう。その点があまり触れられていないところが問題です。 さらに、抗菌作用に関しても直接アフリカマンゴノキに効果があっても、それを食品として摂取したら体内でどういった働きをするかは別の話。胃散などで溶かされてしまえば何ら効果は意味がありません。もろもろ考えると、人体にどういった影響があるのか不明点が多すぎるわけです。
うまい話はない?
仮に、これだけの数値がどんな方でも改善し、劇的に体重が現象するのであれば間違いなく医薬品です。アフリカマンゴノキは、主にサプリメントに配合されているため食品扱いとなります。 結果、これらの効果は認められないと考えられるのです。痩せる…といわれているものは、大抵大きな話題になります。しかし、冷静になればそんなうまい話はないわけです。アフリカマンゴノキに頼らず、まずは生活習慣を改善する方向で考えてみましょう。