アフリカマンゴノキで体脂肪や中性脂肪は変わらない!?把握しておきたい3つの問題点を解説!

カテゴリー:アフリカマンゴノキエラグ酸ダイエット効果

最近では、家庭用の体重体組成計を使って、気軽に自分の体脂肪を測定することができるようになりました。 基準値よりも体脂肪が多いと、メタボリックシンドロームが頭をよぎり、焦ってしまう方も多いのではないでしょうか。 そこで注目を集めているのが、体脂肪や中性脂肪に良い変化が期待できると話題の「アフリカマンゴノキ」です。 しかし、機能性表示食品であるアフリカマンゴノキには、特保に及ばない決定的な欠点があります。 さらに、把握しておきたい3つの問題点があることから、体脂肪や中性脂肪に悩むメタボ予備軍にはとてもおすすめすることができません。 今回の記事では、アフリカマンゴノキの欠点と3つの問題点にスポットを当て、わかりやすくご紹介していきますね!

 

機能性表示食品のアフリカマンゴノキには大きな欠点があった!

そもそもアフリカマンゴノキとは、西アフリカやインドを中心に生息する、アフリカマンゴノキ属ニガキ科の植物です。 果物のマンゴーに似た果実をつけることから、「アフリカマンゴノキ」と名付けられました。 そんなアフリカマンゴノキには、減量ダイエット効果や、抗メタボリックシンドローム効果があるとして話題です。 しかし、アフリカマンゴノキの効果・効能を示している論文には、決定的な欠点があることを明確にしてしまっているんですね。 その欠点とは、特保認定の際に必ず必要となる、「腹部脂肪面積」の評価がなされなかったことです。 メタボ診断するためにも必要な材料となるため、科学的根拠を発表する論文にて腹部脂肪面積の評価がなかったのは痛い欠点となります。 この欠点が決め手となり、アフリカマンゴノキは今現在も、機能性表示食品のままです。

 

アフリカマンゴノキの把握しておきたい3つの問題点

アフリカマンゴノキには、以下の重要な3つの問題点があります。

▪︎特保を上回る劇的な効果

アフリカマンゴノキの臨床試験データには、わずか8週間で体重が−6.2kg、ウエスト周囲変化量は− 2.3cmと発表されています。 この数字を何も考えずにみていれば「すごい!」と驚くかもしれませんが、特保成分は12週間の試験で平均して− 1kg程度です。 つまり、特保認定が難しい機能性表示食品でありながら、劇的な効果を出しすぎてしまっているんですね。 こんなに劇的なダイエット効果があれば、特保認定を通り越してノーベル賞を受賞している可能性が高いです。 それなのに、ノーベル賞どころか腹部脂肪面積の測定もなされていないことを考えると、非常に信憑性が低い結果となっています。

▪︎対象者はカメルーン人のみ

日本人と欧米人の体格を比較するとわかるように、カメルーン人と日本人では、体質や体格に大きな差があるのは明らかです。 しかし、この点を全く考慮することなく、日本人にも同じような効果があると謳っているのは、信頼度に欠ける大きなポイントになります。

▪︎効果を証明するのがエラグ酸のみ

アフリカマンゴノキの効果・効能は、すべてアフリカマンゴノキ由来エラグ酸によるものです。 上記でご紹介した劇的なダイエット効果も、エラグ酸のみで証明しているのだとしたら、大きな疑問が湧いてしまうんですね。 なぜなら、エラグ酸が含まれているのはアフリカマンゴノキだけではありません。 エラグ酸のみで効果が証明できるのであれば、他の果物に含まれているエラグ酸でも、同等の効果が得られることになります。

 

結論!アフリカマンゴノキで体脂肪や中性脂肪が変わる確率は低い

アフリカマンゴノキの劇的なダイエット効果は、逆に多くの人の信憑性を低くしてしまっています。 また、中性脂肪に関する効果も論文にて発表されていますが、こちらも初期値が基準値内の被験者のみです。 つまり、中性脂肪が高い人や体脂肪が高い人に対して行われた、臨床的意義が高い実験ではないため、アフリカマンゴノキのみで数値を変化させるのは難しいと考えざるをえません。 メタボ予防にアフリカマンゴノキを検討されている方は、今回ご紹介した深刻な欠点や3つの問題点をしっかりと理解した上で検討することをおすすめします!