大食いの人なら痩せる?アフリカマンゴノキの効果が疑わしい!
摂取するだけでダイエットになる。アフリカマンゴノキという、新しい成分が近年日本でも注目され始めています。 アフリカマンゴノキというのは、亜熱帯地帯に自生する高木になる実のことであり、これを利用したサプリメントを摂取すると激やせする…ということで話題になっています。しかし、このアフリカマンゴノキは本当に使用価値があるのでしょうか。 ここでは、アフリカマンゴノキの使用価値について考えます。
大食いの人だけ?
アフリカマンゴノキの効果としては、アディポネクチンという生理活性物質の活性化が関係し、さまざまな効能を出すと言われています。 例えば、このアディポネクチンが関連してレプチンという食欲抑制ホルモンが活性化します。 レプチンは、私たちの食事量をコントロールする上で欠かせないホルモンであり、このレプチンが不活性化すると底知らずに食事をし続けてしまうと言われています。 また、アディポネクチンの効果で糖質の吸収も穏やかにさせたりコレステロール値を正常化させる効果もあると謳われています。 しかし、冷静に考えるとこのアフリカマンゴノキを摂取して効果があるのは大食いの方だけ、という考え方もできないでしょうか。
食欲抑制するから痩せる?
糖質の吸収を抑え、さらに食欲も無くす。これは、基本的にダイエットにおける摂食を中止するやり方に近いと言えます。 食べなければ結局糖質の摂取量も減少しますし、結果的に太ることもありません。太る理由というのは人それぞれ、いろいろあると言われていますが基本的には糖質の摂取過多によるものです。そのため、食事量が減れば当然ですが私たち人間は痩せていきます。 アフリカマンゴノキを摂取して痩せるという謳い文句ですが、結局普段普通に食事をしている方にとってみればあまり意味がなく、大食いで困っている方がこれを摂取している時だけ食欲抑制できている…ということだけに意味があるわけです。
糖質が無いのも問題
また、糖質の摂取量が減少するのは悪いことではありませんが、最低限のエネルギーを摂取しないと日常のパフォーマンスが落ちてしまいます。 例えば、普段あまり食事をそこまでせずにダイエットしている方がアフリカマンゴノキを摂取したらどうなるのでしょうか。 さらに食欲が無くなってしまったり、糖質を摂取してもそれがあまり蓄積されないと頭がまわらなくなります。 こんなことを繰り返していれば、いつかダイエットどころか何らかの症状を発症してしまう恐れだってあるのです。 無闇に痩せるから、ということで理解せずに危ない成分を摂取するとあとあと大変なことになる…という良い典型例ではないでしょうか。
そもそも効果自体があやしい
さて、そんなアフリカマンゴノキですが、前述してきた内容は、“効果がある”という前提のもとでお伝えしました。 何が言いたいのかというと、アフリカマンゴノキそのものの効果自他があやしいということです。 アフリカマンゴノキは、先ほどお伝えしたように肥満に関連するさまざまな症状に効果を発揮すると言われています。 しかし、提出された論文などからその効果が劇的過ぎてあやしいと有識者の多くから注視されているのも事実です。例えば、アフリカマンゴノキを8週間摂取した被験者の効果です。 アフリカマンゴノキ抽出エラグ酸を摂取し続けている男性が、8週間でなんと6kgも減量したのです。ただ、摂取しているだけでです。 これが本当なら、かなり危険な痩せ薬となるでしょう。さらに、このアフリカマンゴノキ抽出エラグ酸ですが、イチゴ半パックでも摂取可能です。イチゴを食べて激やせするなんて聞いたことがありません。痩せる、というキーワードに弱い方は大勢います。 くれぐれも、情報を過信し過ぎないことが重要になってくるのです。