アフリカマンゴノキは健康とダイエットに逆効果って本当？専門家から推奨されない理由とは
数年前から、日本国内でも大注目されるようになったアフリカマンゴノキは、健康とダイエットに効果的であると話題ですよね。 「Yahoo!知恵袋」や「教えてgoo」といった掲示板をみてもわかるように、アフリカマンゴノキのダイエット効果に関心を集める人が急増しています。 しかし、ダイエットや健康に詳しい一部の専門家たちのあいだで、アフリカマンゴノキに対する否定的な声が高まっていることをご存知ですか？ 使い方によっては、アフリカマンゴノキが健康維持やダイエットに逆効果になる可能性もあるんですよ。 そこで今回は、アフリカマンゴノキが専門家から推奨されない理由について詳しく解説します！
アフリカマンゴノキがダイエットに逆効果な理由
アフリカマンゴノキのダイエット効果は、脂肪細胞中の「レプチン」と「アディポネクチン」が大きな鍵を握るといわれています。 この2つは超善玉ホルモンと呼ばれるもので、主な役割はアディポネクチンがレプチンを活性化させ、満腹中枢を刺激するシグナルを送ったり、中性脂肪の分解を促したりするんですね。 アフリカマンゴノキ由来エラグ酸には、アディポネクチンの分泌量を約2.6倍に増やすことができるため、効率の良いダイエットが実現するんです。 しかし、アディポネクチンの分泌量が増えてレプチンを活性化することができれば、本当にそれだけで痩せられるのでしょうか。 アフリカマンゴノキ以外にもエラグ酸を含む食材はありますが、それを食べ続けるだけで高いダイエット効果が得られるという話は聞いたことがありません。 さらに、アフリカマンゴノキ由来エラグ酸のみに頼り続けてしまうと、自制心が損なわれ、反対に食べ過ぎてしまったり、運動しなくなったりしてしまうことも。 実際に、アフリカマンゴノキダイエットに挑戦した方の中には、体重が増えてしまった方や、お腹周りに脂肪がつきやすくなった方もいます。 アフリカマンゴノキのダイエット効果を過信してしまうと、このような逆効果を引き起こす可能性も否めません。
アフリカマンゴノキが健康に逆効果な理由
アフリカマンゴノキは、摂取するだけでダイエット効果や、健康効果があると広まっています。 この噂を真に受けてしまうと、日常的な運動すら取り入れなくなる人が急増するため、結果的に生活習慣病を引き起こすきっかけになってしまう可能性があるんです。 また、アフリカマンゴノキ由来エラグ酸自体にも、一部ではありますが有害事象が報告されています。 有害事象に関しては、科学的根拠を示した論文において発表されたものではなく、国立栄研のホームページにて公開されたものです。
こちらをみると、
・テストステロン値の上昇が、水抽出物を用いたモルモットの試験にて報告
・変形性ひざ関節症と、肥満に患うトルコ人男性が、10日摂取した後、4日後から急性肝障害と診断
このようになっていました。
信憑性の低い科学的根拠に警鐘を鳴らす専門家も
アフリカマンゴノキが、専門家たちの間で賛否両論にわかれる理由は、上記で挙げた2つの理由だけではありません。 科学的根拠を示したアフリカマンゴノキの臨床試験データには、臨床的意義上で重要とされる「腹部脂肪面積」の評価もされていませんでした。 この評価がなされていない以上、日本国内で特保認定はおりないため、今現在アフリカマンゴノキは機能性表示食品として販売されています。 この点をしっかりと考慮すれば、アフリカマンゴノキを過剰に信用するのは、様々な意味でリスクが高いのかもしれませんね。
まとめ
今回は、アフリカマンゴノキが健康とダイエットに逆効果な理由や、一部の専門家に推奨されない理由についてご紹介しました。 そもそも、アフリカマンゴノキをはじめとするダイエット素材は、あくまでサポート的な役割しか果たしません。 飲むだけで痩せたり、健康維持が実現したりするわけではないので、まずは自己管理を徹底することが大切です！
